遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

ミラクル・タイガー

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2008年全米オープンゴルフ

3日目を終了してタイガー・ウッズが単独首位。


ティーショットでフルスイングするたびに、

タイガーの左足は悲鳴を上げているらしく、

術後のコンディションは万全ではないようである。

バックナインではしばしばティーショットはラフにつかまっていた。


最終日には棄権するのでないかと思いながらTV観戦していたら、

13番ロングホールで、2オンの後20メートルのイーグルパットを沈める。

ギャラリーは狂喜乱舞の喜びようで、

TV局は、違う角度からの映像を何度も何度もリプレイしてくれる。

ギャラリーの思いはひとつなので、彼らの反応の仕方は爆発的である。


普通の選手ならそれでお仕舞なのだが、さらに17番では、

グリーン横のラフからワンバウンドでカップインのチップインバーディー!!

上の画像はその時のもの。

13番のミラクルでは、厳しい表情で吠えまくっていたウッズは、

17番ではこの笑顔。ミラクルが続くと笑ってしまうのである。


そして極め付きは、最終ホールに2オンしたあとの、

13メートルのイーグルフィニッシュ!!!

最終ホールに陣取ったギャラリーも、爆発的な吠え方で、

これまた、タイガーとギャラリーの反応をセットで何度も見せてくれる。


足の調子が悪そうなので、優勝するかどうかはまだ分らないが、

少なくとも、2008USオープンゴルフの3日目のタイガー・ウッズは、

ラクル・タイガーであった。



一方、国内女子ゴルフ、サントリーオープンは、

上田桃子が辛勝。

最後まで優勝を争った二人の「まったく性格の異なる涙」に、

こちらももらい泣き。


最終ホールで、短いパットをはずした大山志保の涙は、

優勝を逸した悔し涙であろうが、

一昨年の賞金女王のプライドに火をつけたような気がする。

今期の残りの試合に生かされるであろう、ここからがんばれ大山。


上田桃子のウィニングパット後のあの滂沱の涙も、

アメリカでの3ヵ月間の苦しみからの解放なのかもしれない。

アメリカでもがんばれ桃子。