九州の温泉に浸かりに、
四国経由で行くことにし、
ならばかねてから訪れたかった香川県庁へ立ち寄ることにする。
大阪を出て、高松に入るころはちょうどおひる時なので、
さぬきうどんも食べられる。
お目当ては1958(昭和33)年竣工の、
現在は東館となった棟である。
画像でお分かりになるだろうか、
各階の庇には、鉄筋コンクリート造りでは構造上無用の、
梁(はり)がしつらえてあり、
日本の伝統的な建築様式が取り入れられている。
まるで社寺の屋根を支えるヒノキの梁のようである。
地元出身の芸術家の壁画のある一階エントランスは、
私たちを温かく迎えてくれる空間が用意されていて、
丹下氏の微笑みを連想してしまうもてなし方であった。
今の本館も丹下の手になるもので、2000年に竣工され、
こちらの外壁の格子デザインも、日本的な趣きである。
「県庁の星」は新しい本館の方で撮影されたようである。