遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

ディパーテッド/マーティン・スコセッシ

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犯罪組織にまみれたそれまでの人生を断ち切り、

立派な人間になろうと警官になったディカプリオと、

ジャック・ニコルソン率いる犯罪組織に、

内通者として警察に送り込まれた、マット・デイモン

この新米警官2人が主人公のノワール映画。


ディカプリオは、その生い立ちを見込まれ、

ジャック・ニコルソン率いる犯罪組織に、

むりやり送り込まれる。


原形は香港映画の「インファナル・アフェア」、

ギャング組織内の警察官と、

警察署内のギャングのという、

敵対組織に潜入した内通者の心理戦というプロットが、

そんなに複雑でなく、映画仕立てにピッタリとフィット。



スコセッシにもそろそろオスカー獲らせてやりたいと思っている

アカデミー会員達にも、分りやすいストーリの立て付けが、

お気に召したのだろう。

昨年のアカデミー作品賞と、監督賞を受賞した。


権威ある作品賞に相応しく、

「F○CK」という言葉が5秒に1回は飛び交い(ちょっとオーバーか)、

とても活気があり、ハラハラドキドキ感は満点。



このような映画なら、

演じなくても充分存在感のあるディカプリオとニコルソンなのに、

ちょいと役を作りすぎだった感もする。


三人三様のいい味を出していた。

いずれにしろ、これら5人の男くさい俳優達とスコセッシが、

ボストンの暗黒をきわどく描いてくれている。


こういう娯楽作品も、もちろん有りなのである。


マーティン・スコセッシ監督作品

   ドアをノックするのは誰?(1967年) 
   明日に処刑を…(1972年) 
   ミーン・ストリート(1973年) 
   アリスの恋(1974年) 
   タクシードライバー(1976年) 
   ニューヨーク・ニューヨーク(1977年) 
   ラスト・ワルツ(1978年) 
   レイジング・ブル(1980年) 
   キング・オブ・コメディ (1983年) 
   アフター・アワーズ (1985年) 
   ハスラー2 (1986年) 
   世にも不思議なアメージング・ストーリー  (1986年) (オムニバス作品) 
   最後の誘惑 (1988年) 
   ニューヨーク・ストーリー (1989年)(オムニバス作品) 
   グッドフェローズ (1990年) 
   ケープ・フィアー (1991年) 
   エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事 (1993年) 
   カジノ (1995年) 
   クンドゥン(1997年) 
   救命士 (1999年) 
   ギャング・オブ・ニューヨーク (2002年) 
   フィール・ライク・ゴーイング・ホーム (2003年) 
   アビエイター (2004年) 
   ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム  (2005) 
   ディパーテッド  (2006)