監督: カーティス・ハンソン
原作: ジェームズ・エルロイ
脚本: ブライアン・ヘルゲランド
撮影: ダンテ・スピノッティ
音楽: ジェリー・ゴールドスミス
出演:
この作品は、まず映画を観て、原作を読んで、
(http://blogs.yahoo.co.jp/tosboe51/16812552.html)
原作: ジェームズ・エルロイ
脚本: ブライアン・ヘルゲランド
撮影: ダンテ・スピノッティ
音楽: ジェリー・ゴールドスミス
出演:
この作品は、まず映画を観て、原作を読んで、
(http://blogs.yahoo.co.jp/tosboe51/16812552.html)
で、またDVDを借りて映画を観た。
映画も原作もかなり以前に触れたので、
もともと記憶力はよくないのも幸い(?)し、
新鮮な気持ちで映画作品に触れることができた。
相棒刑事を殺され犯人を挙げるために血道を上げる、
柔軟な思考で仲間思いの刑事役のケヴィン・スペイシー。
腐敗しきった世界を征するアクの強い刑事役を演じるこの3人の際立った個性と、
1950年代のロスの空気を感じられるところが、この映画の一番の魅力。
ことにガイ・ピアースがスマートで、好感が持てた。
ハリウッドでは無名同然だった彼は、
デリケートな役どころを凛と演じきった。
私と同年のキム・ベイシンガーは、
この当時すでに40歳をかなり過ぎているのにもかかわらず、
彼女の登場場面のすべてにおいて、妖艶な魅力で君臨しており、
その風格たるやキャサリン・ヘップバーンの如しであった。
彼女はこの役で、オスカーの助演女優賞を獲得した。
監督のカーティス・ハンソンは、
原作のジェームズ・エルロイの世界を、
コンパクトにスリリングによくまとめあげている。
ぐちゃっと重いエルロイの世界を、
「ぐちゃ」はそのままに、でも少し軽めに仕上げており、
後半の「えっ、そういうことになっていくのか?!」という展開が、
映画ならではの醍醐味となっている。
原作も映画も、どちらもお薦めの稀有な作品である。