信州でいい空気を吸って、少し若返ってきた。
画像は、私の撮った黒部湖とその周辺の山並み。
25年ぶりの2度目の黒部ダム。
ここは、
トロリーバスの走るトンネル、
ダムとダム湖、
ケーブルカーとロープウェイといった、
人間の手の入ったところと、
立山とその周辺の大自然のままの渓谷が共存している。
大変な自然破壊には違いない黒部ダム。
私が小学生のときに読んだ、
その建設ストーリーを綴ったノンフィクション本。
今もその本に書かれた数々のエピソードを、
171人の建設犠牲者の慰霊碑とともに目にすることが出来る。
実際には2度目の訪問であるが、
私の頭と心のなかでは、
ノンフィクション本でこの渓谷に訪れて以来、3度目の訪問という感じがする。
膨大な量のコンクリートでつくられた壁は、
満々と碧い水をたたえ、
完成後44年の歳月を経て、ようやく自然と渡りをつけて、
静かなたたずまいを見せてくれる。
渓谷の木々は、太古から大量の酸素を周辺に供給し、
クルマを駐めた扇沢から遠く離れた私たちは、
深く深く その酸素を吸収する。