遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

スティット、パウエル&J.J.+3/ソニー・スティット

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  スティット、パウエル&J.J.+3 



1~9 ソニー・スティット (ts), バド・パウエル (p), カーリー・ラッセル (b), マックス・ローチ (ds)

10~ ソニー・スティット (ts), JJ・ジョンソン(tb)ジョン・ルイス (p),ネルソン・ボイド (b), マックス・ローチ (ds)



スイングジャーナル誌選定ゴールド・ディスクだったかと思うが、

30年ばかり前、LPレコードで手に入れた1枚である。


録音は1949年から50年にかけたもの。

1曲の長さはSP盤仕様で3分余り、

珠玉の短編集である。



殊に、9曲目までのピアノ担当がバド・パウエルのものが素晴らしい。


ソニー・スティットは、チャーリー・パーカーと間違えられるのがイヤで、

このアルバムではテナーサックスを吹いていた、本当はアルトサックスの名人。



スティットのテーマとなる旋律で各ナンバーは始まり、

彼が休憩すると、バド・パウエルがベースとドラムを従え、

あたかもピアノ・トリオ・アルバムかと思うまもなく、

またソニー・スティットが絡んでくる。




躍動感が素晴らしい。

4分以内に自分たちの芸術性を発揮しようと、

すばやいプレイを繰り広げるが、このふたりの破綻のない演奏に感動する。



この二人のリズムセクションに支えられた、スティットとバドは、

縦横無尽に即興演奏を披露してくれる。



何度聴いても何年付き合っても、いつも幸せにしてくれる1枚である。





曲目リスト
1. 神の子は皆踊る
2. ソニー・サイド
3. バズ・ブルース
4. サンセット
5. ファイン・アンド・ダンディ(テイク1)
6. ファイン・アンド・ダンディ(テイク2)
7. ストライク・アップ・ザ・バンド
8. 幸福になりたい
9. 恋のチャンスを
10. アフタヌーン・イン・パリス(テイク2)
11. エローラ(テイク2)
12. ティーポット(テイク2)
13. ブルー・モード(テイク1)
14. ブルー・モード(テイク2)
15. アフタヌーン・イン・パリス(テイク1)
16. エローラ(テイク1)
17. ティーポット(テイク1)