遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

ロッキー/ジョン・G・アヴィルドセン

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 ロッキー

監督 ジョン・G・アヴィルドセン
製作総指揮 ジーン・カークウッド
製作 アーウィン・ウィンクラー
   ロバート・チャートフ
脚本 シルヴェスター・スタローン
出演者 シルヴェスター・スタローン
タリア・シャイア
バート・ヤング
バージェス・メレディス
カール・ウェザース
音楽 ビル・コンティ
撮影 ジェームズ・グレイ
編集 リチャード・ハルシー
配給 ユナイテッド・アーティスツ
公開 1976年11月(米国)1977年4月(日本)
上映時間 119分
第49回アカデミー作品賞、監督賞、編集賞受賞作品。
76年度ゴールデン・グローブ最優秀作品賞受賞作品。



スピルバーグは、60歳を超えたハリソン・フォードを起用して、

また「インディ・ジョーンズ」を撮るという。


そして、シルベスター・スタローンも60歳を超えて

またロッキーに返り咲くのだという。


そのロッキー・シリーズの第一作目で、

まったく無名のスタローンは、一躍世界中で知らぬもののいない

スーパー・スターに上りつめた。


主演にポール・ニューマンロバート・レッドフォードアル・パチーノといった

有名スターを起用したいという製作側の要求を蹴り、

自らの脚本料を36万ドルから2万ドルまで値切られた代わりに、

スタローンは、一世一代の大きな賭けに勝利した。


金も名誉も、またたく間に手に入れた。

こんなにうまくいく「脚本」は、実際の人生にはありえない。


アカデミー賞の授賞式で、(確か)スタローンがスピーチをしている途中、

彼の背後に祝福に近づいてきて、

舞台上でシャドーボクシングで一戦を交えた相手は、

ロッキーの敵役であったアポロのモデルとされている、

モハメド・アリであった。(ここで私も、スタンディング・オベイション!!)
http://blogs.yahoo.co.jp/tosboe51/6538655.html


あのビル・コンティの血沸き肉踊る主題曲をバックに、

精肉工場の肉塊をサンドバック代わりにし、

片手腕立て伏せでマッチョぶりを披露し、

フィラデルフィア美術館の正面玄関まで、

全力疾走をするロッキーに横位置で追随するカメラ。

この場面は、歴史的な、力のみなぎった美しいシーンであった。


文句なしに、スタローンによるスタローンのための映画であった。

ロッキーのモデルは、彼自身だったのかもしれない。