手 高村光太郎 1918年作 高さ38.4cm
倉田真由美が、男と「手」をつないで歩いているのを、写真誌に撮られたとか。
週刊朝日のクラタマ自身のコラムにて、
森達也に「あれどうなの?本当に付き合ってるの?」と
直球を投げられたクラタマいわく、
「仲良しで手をつないで歩いたこともあるけど、付き合ってはいない」
その場にいた編集者(女性)が、
「付き合っていない相手でも、お酒飲んだ帰りに手をつなぐなんて、
よくあることじゃないですか」(そうかぁ?)
クラタマ「私の中では手をつなぐまでは友だちライン。
チューとかそれ以上は、付き合う人とだけの行為。
だから、手つなぎとチューの間に、すごく大きな壁がある」(言い訳にしか聞こえない)
私なら、女子と手をつないで歩くという行為は、
相当覚悟のいる行為だと思っているのだけれど、
女性が友だちラインと手をつないで歩いてくれるなら、
友だちたくさんつくりたい。
しかし、私はシングルではないしおっさんだし、
こういう場合はあてはまらないのだろうか…。
画像は、ご存知、彫刻家兼詩人の高村光太郎の「手」。
性別判断不能だが、たおやかで、かつ力強さもある、見事なブロンズである。
何の説明も要らない、大正時代に作られた本邦の名宝である。
「あなたはだんだんきれいになる」 高村光太郎 をんなが附属品をだんだん棄てると どうしてこんなにきれいになるのか。 年で洗はれたあなたのからだは 無辺際を飛ぶ天の金属。 見えも外聞もてんで歯のたたない 中身ばかりの清冽な生きものが 生きて動いてさつさつと意慾する。 をんながをんなを取りもどすのは かうした世紀の修行によるのか。 あなたが黙つて立つてゐると まことに神の造りしものだ。 時時内心おどろくほど あなたはだんだんきれいになる。