遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

1964年(昭和39年)黄金の日々

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2016年オリンピック開催地に日本代表として立候補する都市が、

東京に決まった。



私の人生で最も印象的な年は、1964年(昭和39年)であった。

オンタイムで記憶している事柄ばかりである。





そしてそして、東京オリンピック



オリンピックという地球規模の大きなイベントを通じて、間接的な体験ではあるけれど、

私は、はじめて全世界を意識した田舎の少年であった。

日本の国際化も、ここから始まった。



10月10日は土曜日だったか、

田舎道を息せき切って自宅へ帰り、

オリンピックの開会式をTVで見たことを今もはっきり憶えている。


今日、その田舎道を逆走して新居に越していく、そのときの思い出も一緒である。



いまやあのような素晴らしいときはやって来ないのではないだろうか。

1964年は、輝かしき黄金の日々であった。



東京が2016年の開催地に選ばれることを願う、

また素晴らしいときが約束されているわけではないが、長生きしよう。


  1964年

できごと
  1月29日 - 第9回冬季オリンピックインスブルック大会(オーストリア)開幕 
  2月7日 - ビートルズが初訪米 
  3月8日 - マルコムXがアフロアメリカン統一機構(OAAU)を結成 
  3月18日 - シャープ(当時は早川電機)がトランジスタを、
       ソニーダイオードを用いた電子式卓上計算機を完成と発表 
  3月24日 - ライシャワー米大使が日本人少年に刺され負傷(ライシャワー事件) 
  3月28日 - 経済協力開発機構OECD)に正式加盟 
  4月1日 - 日本の海外渡航自由化  
  4月8日 - 「ミロのビーナス展」東京国立西洋美術館京都市美術館、両館遭わせて172万人が入場
  5月28日 - パレスチナ解放機構PLO)設立 
  6月16日 - 新潟地震(死者26人) 
  7月2日 - リンドン・ジョンソン米大統領公民権法に署名。 
  9月17日 - 東京モノレール開業(片道250円) 
  10月1日 - 東海道新幹線開業
       (東京~新大阪間。運賃・料金は合算でひかり2,480円、こだま2,280円)。
  10月10日 - 第18回東京オリンピック開催、開会式 
  10月24日 - 第18回東京オリンピック閉会式 
  10月25日 - 池田勇人首相、東京オリンピック閉会式の翌日に辞意表明、後継に佐藤栄作を指名。 
  11月9日 - 第1次佐藤内閣発足。 
  11月15日 - シンザン号、菊花賞を制して日本競馬史上2頭目三冠馬となる 
  11月17日 - 公明党結党 
  11月28日 - アメリカ、火星探査のためにマリナー4号を打ち上げる 
  12月23日 - 国鉄金田正一投手が巨人移籍。これが国鉄身売りのきっかけとなる 

芥川賞 
  第51回(1964年上半期) - 柴田翔『されどわれらが日々──』 
直木賞 
  第52回(1964年下半期) - 永井路子『炎環』、安西篤子『張少子の話』 
プロ野球 
  セ・リーグの優勝 - 阪神タイガース 
  パ・リーグの優勝 - 南海ホークス
大相撲(幕内最高優勝) 
  初場所 - 大鵬幸喜 
  春場所 - 大鵬幸喜 
  夏場所 - 栃ノ海晃嘉 
  名古屋場所 - 富士錦猛光 
  秋場所 - 大鵬幸喜 
  九州場所 - 大鵬幸喜
競馬 
  シンザンが史上2頭目三冠馬を達成
テレビ 
  「赤穂浪士 (NHK大河ドラマ)」(出演:長谷川一夫滝沢修尾上梅幸 (7代目) ) 
  「ひょっこりひょうたん島」 
作品掲載
  氷点(三浦綾子)「朝日新聞」(12月1日~1965年11月14日) 
     1000万円懸賞小説に、北海道・旭川市に住む主婦(42)の作品が選ばれたもの> 
  丸出だめ夫森田拳次)「週刊少年マガジン」(1月~) 
  オバケのQ太郎藤子不二雄)「週刊少年サンデー」(3月~) 
  サイボーグ009石ノ森章太郎)「週刊少年キング」(7月~) 
  忍者ハットリくん藤子不二雄)「少年」(11月~) 
  カムイ伝白土三平)「月刊漫画ガロ」(12月~) 
ヒット曲 
  美空ひばり『柔』(日本レコード大賞ノーベル賞
  文学賞 - ジャン=ポール・サルトル(辞退して受賞せず) 
  平和賞 - マーティン・ルーサー・キング