遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

明日に架ける橋/サイモン&ガーファンクル

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昼休み、私の職場の最寄の駅前で、2人組の路上ミュージシャンが活動中に出くわす。

演奏ジャンルは、南米系フォルクローレと思しき彼らの楽器。

私のお気に入りである。


職場に帰るところでなかったら、座り込んで聴き続けたいところであった。

きっと「花祭り」や「コンドルは飛んで行く」などを演奏するんだろうなと、

思いながら職場へ急いだ。


サイモン&ガーファンクルの歌う「コンドルは飛んで行く」をはじめて聴いたとき、

彼らのオリジナルだと思っていた。

アンデスを滑空するコンドルの姿が目に浮かぶような、悠然とした曲であった。


地球には土臭い良い曲があるものだなぁと、知らされた。

南米関連で、「花祭り」という曲と出会い、私の最も好きな曲のひとつと相成った。



明日に架ける橋  サイモン&ガーファンクル

曲目リスト
1.明日に架ける橋
2.コンドルは飛んで行く
3.いとしのセシリア
4.キープ・ザ・カスタマー・サティスファイド(ご機嫌いかが)
5.フランク・ロイド・ライトに捧げる歌
6.ボクサー
7.ベイビー・ドライバー
8.ニューヨークの少年
9.手紙が欲しい
10.バイ・バイ・ラブ
11.ソング・フォー・ジ・アスキング
12.木の葉は落ちて(デモ)
13.明日に架ける橋(デモ テイク6)
 


ピアノのイントロの最初の一音を聴いただけで、

「明日に架ける橋」だと判るほど若い頃聴き込んだ一枚だ。


ジャケットをはじめて見たとき、

ガーファンクルは一段高いところに立っているのだと錯覚したものだ。

背の高さも、リードボーカル(ガーファンクル)も、なぜか当時は勘違いをしていた。


彼らが我が国の音楽シーン、殊に私の世代のミュージシャンに与えた影響は

少なくないと思える。

「君を乗せて」は「明日に架ける橋」に、

「チャンピオン」は「ボクサー」に曲想が似ている、という人がいる。


アコースティックな、表向きはギンギンギトギト感がないアルバムであるが、

当時の不安な若者たちの行く末に、一抹の勇気を授けてくれた貴重な一枚である。


「明日に架ける橋」は、当時の「東側」の若者たちにも支持されたし、

いまだに、多くのミュージシャンにカバーされている。

シャルロット・チャーチの麗しい1枚にも挿入されている。


全米チャートで10週間連続1位を獲得した「不朽の名作」を楽しまれたい。





ベリーベスト「サイモン&ガーファンクルのすべて」もお奨めである。

これ1枚で事足りる。

サイモン&ガーファンクルのすべて

曲目リスト
1.サウンド・オブ・サイレンス
2.早く家へ帰りたい
3.アイ・アム・ア・ロック
4.夢の中の世界
5.スカボロー・フェア
6.59番街橋の歌(フィーリン・グルーヴィー)
7.冬の散歩道
8.動物園にて
9.フェイキン・イット
10.ミセス・ロビンソン
11.旧友
12.ボクサー
13.明日に架ける橋
14.いとしのセシリア
15.ニューヨークの少年
16.ソング・フォー・ジ・アスキング
17.コンドルは飛んで行く
18.エミリー・エミリー
19.アメリカ
20.マイ・リトル・タウン