「アンクル・チャーリーと愛犬テディ」
ニッティ・グリッティ・ダートバンド
「モノより思い出」のコピーが印象的な、
クルマのコマーシャルのバックに流れているのが、
「ミスター・ボージャングルズ」。
温かいCMのバックにぴったりの選曲である。
これは成功例であるが、
しかし、名曲をコマーシャルにあまり使ってほしくないと、一方で思う。
「ああ、あのCMで使われているあの曲!」という印象がこびりついてしまうのが、
どうなんだろうと思うのである。
これは、クラシックでもロックでもジャズでも同様のことである。
できるかぎり、小林亜星のオリジナル作品のように、
CMのためのCM曲を作ってほしいと思う。
くどいが、成功例もたくさんあることはある。
とまれ、このCDは、カントリーというかブルーグラスというか、
白っぽいブルースというか、名盤である。
インストゥルメンタル曲もあり、ヴォーカルも上質である。
バンジョーの小気味良い音を聴いているだけで気分がよくなってくる。
ワンボックス・カーでドライブ中に、
このCDをお子様に聴かせてあげれば、
楽しい懐かしい響きが、「モノより思い出」になる。
キャンプをしたような気にもなる。
1970年リリースの、ニッティー・グリッティー・ダート・バンドの
土や草原の香りのする優れた代表作である。
曲目リスト
1.サム・オブ・シェリーズ・ブルース
2.放蕩息子の帰郷
3.治療
4.トラベリン・ムード~チッキン・リール
5.ユーコン鉄道
6.リヴィン・ウィズアウト・ユー~クリンチ・マウンテン・バックステップ
7.レイヴ・オン
8.ビリ・イン・ザ・ロウ・グラウンド
9.ジェシー・ジェームス~アンクル・チャーリー・インタビュー
10.ミスター・ボージャングルズ
11.作品36番・クレメンティ
12.サンタ・ローザ
13.近親
14.アンクル・チャーリー~ランディ・リン・ラグ
15.プー横町の家
16.スワニー・リバー~アンクル・チャーリー・インタビュー2
~ジ・エンド~スパニッシュ・ファンダンゴ