「第78回アカデミー賞授賞式」をTVで鑑賞。
受賞結果はすでに判っているが、
見るべきものはそれだけではない。
■豪華なプレゼンター
ダスティン・ホフマン、ジャック・ニコルソン、二コール・キッドマン、
トム・ハンクス、モーガン・フリーマン、キアヌ・リーヴス
ユマ・サーマン、サンドラ・ブロックなどなどが今年のオスカー像のプレゼンター。
■受賞者のスピーチ
どんな受賞者でも、何度受賞しても、
嬉しそうに上気した表情で、投票してくれたアカデミー協会員と、
映画作りの仲間たちと、愛する家族たちと、世界中の映画ファンに、
感謝の言葉を語ってくれる。
幸せそうな人を見るのは楽しい。
■受賞者へのインタビュー
舞台裏で、受賞後のインタビューが行われる。
名前を呼ばれたときはどうだったかとか、舞台上でのスピーチの意味などを、
まだ混乱している頭で語ってくれる。
監督賞受賞のアン・リーは、作品賞が獲れなかったのがショックのようで、
正直にその複雑な心境を語っていた。
■ファッション・チェック
赤じゅうたんの上を会場に向かう女優陣をターゲットに、
ハリウッドのデザイナーがファッション・チェックをおこなう。
ピーコやドン小西ほど辛口じゃないけど、参考になる。
■映画作りの情熱
会場で正装している、男優や女優たちと、
彼らが演じた映画に登場する人物との乖離が、素晴らしい。
つまり、映画の中の俳優たちは彼ら自身を捨て、登場人物になりきっているのである。
石原裕次郎は、どんな映画に出ても、石原裕次郎であったが、
ロバート・デニーロは、映画の中では、なり上がろうとするマフィア、
痩せたタクシードライバー、太った大物ギャング、偏執的なストーカー、
復讐に燃える犯罪者、ハングリーなボクサーなどにになりきる。
トム・ハンクスもダスティン・ホフマンもジャック・ニコルソンも、
そのように演じてきて、オスカーを一度ならず手にしている。
ハリウッドの街の隅から隅まで、映画作りに掛ける情熱が住み着いていることが、
年に1度のこの授賞式で確認できる。