いま、高校の卒業式のシーズン真っ只中。
中学と小学校は3月中旬がピークか。
今日、娘どもが、自分たちの卒業式で「仰げば尊し」が歌いたかったと申す。
歌詞もメロディーもうろ覚えのままだと言う。
高1の次女が、月曜日から学年末テストに入る。
したがって今週で1年生最後の授業であったようだ。
担当の先生の最後の授業の終わりの起立・礼の際に、
「先生1年間、ありがとうございました。」と一同唱和したそうな。
後ろの黒板にも、感謝の言葉を書いて、最後に隠していた紙をはがして
みなで気持ちを表したようである。
殊に担任のA先生は、紅潮させた顔で、
「このクラスを受け持てて本当によかった。」
と言ってくれたそうだ。
うちの娘も可愛がってもらっていたようで、
タメ口で担任と会話をしているらしい、いやはや…。
また、いつもは「うるさ型」の、生徒からは少し距離のある先生が、
破顔一笑で喜んでくれたそうで、それが意外だったとか。
私が当事者の教師だったら、その場で泣いてしまうだろうな。
話を聴いただけで、ウルウルしてしまった。
いいクラスに1年間居てくれて、親としても喜ばしいことであった。
ということで、いい話を聞いたので、
仰げば尊しの歌詞を教えてやり、父娘三人で斉唱する。
私は、自分の思い出の先生や卒業式を思い出し、
胸が詰まった、斉唱であった。
その頃女房は、九州からの客人と、
祇園で美味いものを食べているはずであった