今日の客人T氏。
聡明なビジネスマンである。全国を駆け巡っている。
今マラソンに請っていて、3月には、待望のフルマラソンにエントリーしている。
いまや、ビジネスとマラソン大会出場のため、全国を駆け巡っている。
彼は、一昨日の日曜日にはハーフマラソンを走った。
10キロまでは絶好調、しかしゴールにはまだしばらくの距離のところで、
急に左胸が痛くなり、こりゃ心臓がやばいと思い、残りの道のりは歩いたとか。
結局、新調したランニングウェアの生地の縫い目と、左乳首が摩擦し、
出血するという外傷であったようだ。
通常は、脇の下に前身ごろと後ろ身ごろの縫い合わせがあるが、
そのウエアは、左右のおっぱいの上を、縫い合わせが通っていたようであった。
今になれば、笑い話であるが、そのときはパニックになったようだ。
このまま壊れてしまうのではないかという恐怖心と、
歩いているうちに凍えるほどの寒さに襲われ、大変だったようだ。
私がフルマラソンの時には、「お金とバンドエイド」をポケットに入れて走ったという話を、
彼は歩いている途中で思い出し、悔やんだそうである。
彼のケースだと、もし外傷だと気付いていれば、
バンドエイドがあれば、二プレスのように貼れた。
お金があれば、寒い中をゴールまでとぼとぼ歩かずとも、
タクシーを捕まえればゴールまで還れたのである。
私は、30キロも走れば猛烈に空腹感に襲われる。
レース前は、グリコーゲンローディング(炭水化物を意識して摂り、体内にグリコーゲンを蓄える。)
をおこなうが、しかし、長時間走っていると(足が遅いので)、
蓄えたグリコーゲンは枯渇し、「急に力が抜けて」「お腹が空いて、空いて」
といったことになる。
そういう状態になったら、お金さえあれば、食べ物や飲み物を買うことができるのである。
バンドエイドも重宝する。
私はレース時に着用するウェアものは、使い慣れたものだけにし、
新しいものは一切身に着けない。
それでも、フルマラソンのときに、私の不注意で、
靴下の底の部分に襞ができてしまい、足裏にマメができそうになり痛くなった。
私は、すぐ足を止めて、靴下を脱ぎ、マメができ始めたところにバンドエイドを貼り、
靴下をきちんと履き直し、その後無事に完走したという経験がある。
お金とバンドエイドは、ランニングパンツのポケットに入る。
それでタイムに影響するほどのランナーはいない。
そのほか、ゴルフや釣りやテニスや草野球やデート?にも欠かせない。
私のお守りである。