パルプ・フィクション (1994/米) Pulp Fiction
私は小さい頃、小学校の講堂で、年に一二度ある有料映画会には、必ず連れてもらっていたし、
地元のお寺の本堂で、チャンバラ映画を観た記憶もある。
豪華絢爛な衣装を身に、強いの何の、憧れていたものである。
この、チャンバラ映画が好きなのがクエンティン・タランティーノ。
チャンバラが好きというよりも、「日本刀」が好きなのかもしれないが。
まぁ、この二人が登場すれば、ホームドラマとは程遠い映画になると容易に想像できる。
しかし、「パルプ・フィクション」は、
ケレン味なくストーリは展開していかない。
時制を逆転したり相前後させ、複線のストーリーを走らせて、
最後にひとつにまとめ上げる、という手法、
こういう作品が、映画の真骨頂というのだろう。
舞台ではこういう真似は出来ないし、連続ドラマでも無理だし、
ミステリ小説でも不可能。
「時制を逆転したり相前後させる」というマネが出来ないのである。
映画の特性を利用しない手はないと、考えたかどうか、
血生臭い原案も、タランティーノである。
大目玉を食らいそうである。
教育委員ご指定のおバカな人生を生きてしまう、
ってこともあるのである。
私はこの映画の登場人物たちが、おバカな人生を生きているとは、つゆほどにも思っていない。
彼らが身内にいれば困る、程度のことだ。(どっちやねん。)
とにかく、こういう映画はとっても好きである。
私の採点=☆☆☆☆★
(☆=20点 ★=5点 但し☆☆☆☆★★以上はない)
(☆=20点 ★=5点 但し☆☆☆☆★★以上はない)