パリ五輪で、加納虹輝(26歳)が、個人としては日本の選手として史上初のフェンシングで金メダルを獲得しました。
私はその結果を知っただけなので、後追いで決勝戦のもようを見ましたが、まるで牛若丸と弁慶の五条大橋の戦いをほうふつとさせる体格差のある両選手の決勝戦でした。フランスン文豪デュマの「三銃士」でいえば、小柄なダルタニャンと三銃士の巨漢ポルトスのような体格差です。
決勝相手のフランスのヤニック・ボレル(35歳)は身長195㎝もある大男で、加納の身長が173㎝ですから、リーチの差だけでも大変なハンディがあったと思われます。
しかし、加納の相手の懐に飛び込む勇気とサーブルを扱う腕の巧みさとフットワークの躍動感が素晴らしくて、スピードと勇気でフェンシングの本場でもあるフランス選手を凌駕していて、加納は世界一に相応しいアスリートでした。
加納は世界ランキング3位の素晴らしい選手だったようですが、フェンシング女子代表選手の江村美咲(25歳)は世界ランキング1位の選手なんだそうです。
彼女は身長170㎝のスレンダーな体格で、日本選手団の旗手を務めたこともはじめて知りました(開会式の録画をまだ見てなくて...)。江村は現在世界選手権2連覇中、パリ五輪で金メダルをとってほしい選手のひとりでもあります(にわかファン)。
加納が相手の全身が有効面な「エペ」種目なのに対して、江村は上半身が有効面である「サーブル」種目の選手で、いずれにせよ肉眼ではどちらの選手が有効な攻撃だったかは分かりませんので、テレビの放送とコンピューターの判定とスロー再生で楽しめる他に類のない競技だと思います。
江村が出場する女子サーブルは日本時間の今夜、7月29日深夜から競技が始まり翌朝4時45分くらいから決勝戦が予定されていて、NHKのBS101で深夜25時55分から放送されます。私は予約録画が完了しました。
ということで、加納選手おめでとう!あっぱれ! 江村選手がんばれ!