朝日新聞によると、《木造復元を目指す名古屋城天守のバリアフリー化をテーマにした名古屋市主催の市民討論会で、エレベーター（EV）設置を求めた身体障害がある男性に対して他の参加者から差別発言があったとして河村たかし市長は5日の定例会見で、差別発言を制止できなかった市の対応について謝罪した。
市民討論会は3日に名古屋市で開かれた。市側が住民基本台帳から無作為に選んだ18歳以上の参加希望者約40人が出席。河村市長も参加した。》そうです。
でその問題の差別発言とは
《最初の男性は車いすの男性に対し、「河村市長が造りたいというのはエレベーターも電気もない時代に作ったものを再構築するって話なんですよ。その時になぜバリアフリーの話がでるのかなっていうのは荒唐無稽で。どこまでずうずうしいのかっていう話で。我慢せえよって話なんですよ。お前が我慢せえよ。エレベーターを付けるなら再構築する意味がない」などと話した。
次に発言した男性は身体障害がある人への差別表現を使った上で、「エレベーターは誰がメンテナンスするの。どの税金でメンテナンスするの。その税金はもったいないと思うけどね。毎月毎月メンテナンスしないといけない。本当の木造を造って」などと話した。
この2人の男性の発言の後には会場からは拍手も起きていた。市側の出席者は2人の発言を制止できなかった。》というようなものでした。
「市側が住民基本台帳から無作為に選んだ18歳以上の参加希望者約40人が出席」とありますが、これが実に怪しくて、市側が差別発言者を仕込んだのではないでしょうか。
かつて、株主総会に総会屋を送り込んで、「企業に物言う株主」をヤジと怒号と罵倒で黙らせた構造ととても似ています。
市長が会場にいたにもかかわらず制止しなかったことも、仕込んだ三文芝居だったことを物語っているのではないでしょうか。
また、2人の発言者のみならず、差別発言に拍手が起こったというのも、無作為に選んだ市民集会だと信じられません。
名古屋市民を無作為に選べばこういったヘイト集会になるのか、市民の名誉にかけても名古屋市民には市長を追及して真相を明らかにしてもらいたいと思います。私の身内に少なくない名古屋市民がいますが、とんでもない市長とその支持者を抱いている街で大丈夫なんだろうかと案じてしまいます。
河村市長が名古屋城を木造にしたいそうですが、エレベーターが設置できないのなら天守閣まで歩いて昇る必要があるわけで、はじめから身障者や高齢者や小さな子どもたちは排除する目的の観光施設なわけで、そんなものになぜ税金を使って建てなければならないのかよく分かりません。エレベータを設置した構造の名古屋城を建てればいいだけの単純な話なのです。
木造の城を建てたいという単なる河村のわがままに、市民討論会で差別発言までして支持する輩はいったい誰なんでしょうか、ご存知でしょうか名古屋の皆さま。
あの世で家康はたわけものが！と怒っているでしょうし、天守閣の屋根で金の鯱も泣いていると思われます。
ということで、東京都知事や大阪市長は木を伐るバカですが、名古屋市長は木を使いたがるバカなのでしょうか。太平洋ベルトは明石で中断されるまで、とんでもない首長が配置されていて香しいことこの上ないことでございます。
