上は、ローレンス・ブリットの「ファシズムの初期段階における危険な兆候」を箇条書きにした文言で、何度か私のブログに登場しています。
まるでこの「ファシズムの初期の兆候」をお手本にしたような政治が、ここ10年来、安倍・菅・岸田政権によって遂行されています。
広島のG7のための警察による厳戒態勢を見ていると、日本はまだアジアの発展途上国で、軍事独裁国の様相も呈していることを感じます。
既成政党や宗教団体のみならず、新しい政党や宗教団体が表に出てきてファシズムという癌の危険因子になってきています。危機的な状況を迎える前に、健康体に戻るべきなのでしょうが、すでに抗がん剤が必要な状況かもしれません。
6年前に記事にした当時の日本の事情が以下のとおりですが、現在はさらにその状況が悪化していると感じられます。
■ファシズムの初期症候(「→」以降はわが国の2017年4月時点での現状)
・強情なナショナリズム→「日本会議」内閣が率先する戦前回帰のきな臭い動き
・人権の軽視→自民党憲法草案から消えた基本的人権
・団結のための敵国づくり→政治やヘイト集団による嫌「中国・韓国」意識の醸成
・軍事の優先→戦争法案の強行採決、軍人勅語や銃剣法
・性差別の横行→マイノリティへの社会全体による陰湿な差別やイジメ
・マスメディアのコントロール→政権の懐柔による批判精神の欠如したメディア
・国家の治安に対する執着→警察・公安を利用した盗撮など
・宗教と政治の癒着→新興宗教との見えざる関係性
・企業の保護→大企業への優遇税制やコスト削減のための規制緩和
・労働者の抑圧→残業にかかる時間の増大と不払い問題や非正規社員の増大
・学門と芸術の軽視→文科省の天下り、教科書検定、予算権限による教育締め付け
・犯罪の厳罰化への執着→御用判事による反社勢力の厳罰判決
・身びいきの横行と腐敗→お友達優遇などによる「三権集約」造り
・不正な選挙→首相夫人のお付き公務員の選挙応援など(今SNSで話題騒然です)
この国の「危険な兆候」、誰がどうするのでしょうか。心配であります。