遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

台湾の電池メーカーがフランス・ダンケルクに進出しそうです

ワールドニュースでフランスのダンケルクに、台湾の電気自動車EV用のバッテリーメーカーのプロロジウムが工場進出する可能性があることをフランスのF2が伝えていました。
同じくロイターも以下のように伝えています。

[パリ 11日 ロイター] - 台湾の電池メーカー、輝能科技(プロロジウム・テクノロジー)の幹部らは11日、本拠地台湾以外での事業展開を目的に、フランスでの新たな大型設備投資と、事業拡大資金の調達に向けた株式上場を目指す意向を表明した。

日本のEVの立ち遅れはどうなっているのでしょうか。ようやくトヨタが、社長が交代しEVの本格的な推進態勢を整えようかというところまで来ましたが、日本全体として欧米や中国に遅れるところ、少なくとも10年は下らないと感じられます。

私はこのブログで10年以上も、日本企業は早く電気自動車を量産せよと言い続けていますが、その間に未来の自動車産業の勢力争いは、日本から欧米や中国に傾いていくことになります。

そして、台湾の電池メーカーも、フランスで大規模な電池生産拠点を構築して、ヨーロッパでの電池供給を目論んでいるようです。

ダンケルクの建設予定地の総敷地面積が150万㎡(150ヘクタール)と広大なものですが、例えば大阪IRの予定地面積が50万㎡だということを考えると、電池工場プラントを作ったほうが100倍ましだと思ったしだいです。

ダンケルクでは、この電池生産事業の直接雇用創出規模が数万人だとのことで、労働者用の住宅建設も進んでいることもF2は伝えていました。

こういう羨ましいニュースと接するたびに、あらゆる分野で日本は永遠に残念な国になってしまいそうで、とても心が痛むきょうこの頃であります。

プロロジウムの工場完成予想図