遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

ナイスなお辞儀の大谷翔平&藤井聡太

6日まで、エンゼルスマリナーズと3連戦を敵地シアトルで戦いましたが、その際のイチロー(49)と大谷(28)のあいさつを交わすシーンがちょっとした話題になっています。

脱帽して腰を折ってあいさつをする大谷が上品だと話題になっていて、相手がイチローだからこそのお辞儀ですが、日本では大事な人や目上の人に敬意を表す態度はこんなところです。

ただし、アメリカ人相手だとこういうあいさつの仕方ではなく、大谷がMLBの外国人レジェンドにあいさつするときは、ハグして敬意を表しています。でも、「イチローみたいなあいさつを受けたい」と思っているレジェンドもいそうですね。

WBC優勝の報告でもしているのでしょうが、笑顔であいさつを受けるイチローは好々爺の様相ですね。スーパースターの貫禄です。

このシリーズのマリナーズ戦で大谷は今季2度目の先発マウンドに立ち勝ち投手になりましたが、ボールが荒れ気味で一人の相手選手の右腕にデッドボールをぶつけてしまいました。

MLBでは、デッドボールを謝りませんが大谷は何度も相手に謝罪していて、試合後に相手のロッカーまで謝罪に行ったようで、このことも素晴らしいとSNSで賛辞を受けているようです。

 

一方、上のシーンは6日の将棋名人戦の第一局で、渡辺明名人(38)が負けましたと投了したシーンの写真です。挑戦者の藤井六冠(20)が、それに応えて深々とお辞儀をしています。

藤井は、デビュー時からさまざまなシーンでこういう深々と頭を下げるお辞儀をしています。しかも、長い時間頭を下げるのが特徴です。

藤井六冠は、棋士の最上格に位置する棋士になりましたが、その礼を重んじる態度はいつも同じで立派なものだと思います。

藤井が対局中に深く考えるときに扇子を開いたり閉じたりする時の音が、相手がどうなのかなと少し気になっていましたが、最近はそのクセもほぼ封印していて、非の打ち所のない態度の棋士になりました。

他の棋士の証言によると、将棋会館のトイレで、乱れたスリッパを整えたりゴミ箱に溢れている紙をゴミ箱におさめたりしている藤井が目撃されていて、こちらも好感度抜群ではないでしょうか。

選挙の時だけ土下座して、当選したらそっくり返っているような代議士は、大谷や藤井の爪の垢でも煎じて飲んだ方がいいかもしれませんね。

ということで、日本人がみな大谷や藤井のように礼儀正しいとは限らないのがいまの日本で、ナイスな老若男女のその数50%くらいと見ましたが、皆さまいかがでしょうか。