遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

きょうは、藤井聡太五冠が挑む「将棋界の一番長い日」です

きょうは「将棋界の一番長い日」です。

A級の棋士10名が一堂に会して、静岡市の料亭で「第81期将棋名人戦・A級順位戦」の一斉対局が行われます。

来月から始まる名人戦タイトル7番勝負渡辺明名人への挑戦者が、きょう決まります。

ただし、目下のところ広瀬章人八段と藤井五冠が6勝2敗の相星で並んでいて、きょうの勝敗如何で、挑戦者決定のためのプレーオフが後日行われるかもしれません。

藤井の2敗が、今期のA級のkン銭を招いてしまったと言っても過言ではありません。藤井は、ここまで47勝10敗!の年度成績なのですが、うち2敗をこの順位戦A級リーグで喫してしまい、単独リードを維持できないまま最終戦にいたりました。さしもの、順位戦A級リーグであります。

藤井が今期挑戦者に名乗りを上げ、渡辺名人から名人を奪取しますと、谷川永世名人の記録を更新して史上最年少の名人が誕生します。今年がそのワンチャンスの年で、どうにかそのチャンスには間に合ったのですが、はたして挑戦者になれるかどうかが気になるところです。

かつては「将棋界の一番長い日」やビッグタイトル戦の生中継やハイライトなどはNHKのBSで放送されていましたが、いつのまにかNHK囲碁・将棋のタイトル戦中継から撤退していました。日本中の囲碁・将棋ファンは、「高い受信料を払っているのにいったいどうなっているんだと!」と、このNHKの撤退が憤懣やるかたないことだったろうと想像します。

きょうは、AbemaTVが藤井vs稲葉戦を朝8時30分から終局まで完全中継をしてくれますので、ありがたいことであります。

藤井五冠におかれましては、とりあえず今日の一戦を勝って、挑戦者になるかプレイオフ進出のどちらかを決めていただきたいと思っています。

レイオフになってしまいますと、3月は王将戦棋王戦と名人戦挑戦者決定プレイオフのトリプル対局が藤井聡太を待っていて、タイトでタフな一か月になってしまいます。

まあ、見ている分には楽しいのですが、いまから23時間後くらいには大勢が判明することになります。

確かに「長い一日」になるのでした。

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