まだ将棋のルールを全く知らない幼いころ、将棋の駒での遊び方を従兄に教わったのが「将棋倒し」でした。
ドミノ倒しと同じ要領で、将棋の駒をすべて並べて立てて、橋の駒をとんとついてすべての駒を倒すという単純な遊びでした。
その他にも以下のようなものがありました。
https://45mix.net/syougi-asobi-matome/ を参考にさせていただきましたが、60年ぶりに思い出したもの(「重ね将棋」)もあり、懐かしく感じました。
将棋崩し
山になった将棋の駒を人差し指で音が鳴らないように取る遊びです。カタッと音が鳴ったら次の子と交代します。
回り将棋
サイコロの代わりに駒を振って、出た目の数だけ、将棋盤の外周を回るスゴロクに似た将棋遊びです。金ころがし、まわりしょうぎ。
はさみ将棋
相手の駒を自分の駒と駒で挟むと、取ることが出来る将棋遊びです。2人で対戦します。
かさね将棋
順番に将棋の駒を1枚ずつ重ねていきます。重ねた駒が倒れて崩れたら負けになる遊びです。乗せ将棋。積み将棋。将棋タワー。ぐらぐら将棋。
以上5つの遊びは子どもの頃よくやりましたが、普通の将棋(「本将棋」と子どもたちの間では言っていました)の方は20歳くらいまでルールを知りませんでした。
先日の梨泰院の大事故を伝えるのに、日本将棋連盟(以下、連盟)の申し出で「将棋倒し」という表現を使わなくなったということをあるネットの番組で聞きました。
なるほど、そういえば「将棋倒し」は使わなくなったなと、その番組で認識しました。
連盟は考え過ぎだとも思いますが、将棋の各棋戦の主催者はほぼ新聞社なので、連盟と新聞社は切っても切れない間柄だから使わないでと言われれば「ハイ分かりました!」となりますでしょうね。
「将棋倒し」の代わりに「群衆雪崩」が一般化されてきたようで、その呼び名ならだれも異議申し立てをしてこないし、それはそれでいいのではないでしょうか。
ところで、連盟と新聞社にお願いがあるのですが、タイトル戦の記録係を二人制にしたらいかがでしょうか。
囲碁のタイトル戦の記録係は二人制で、基本は一時間交代で記録を取り、最終盤の秒読みが必要な場面から二人が対局場に臨席して協働で記録を取る方式を取っています。
将棋もその方式にしたらいかがでしょうか。
将棋の記録係は、ほぼトイレにも行けない状態だし、居眠りを注意されている記録係を見たこともありますし、正座を崩して胡坐をかけない状況にもあるようで、なかなかつらい状況だなといつも気になります。
某棋戦では、女性の記録係が(体調が悪かったのでしょうか)席を外して無人の状態がしばらく続いたこともありましたし、改善の必要があると思います。
2日制のタイトル戦(4つの棋戦)もありますので、二日間を一人で記録係を担当するのは、相当大変だと思います。
「将棋倒し」を使わない状況は浸透したと思いますので、その代わりと言えばなんですが、せめてタイトル戦の記録係はぜひ二人制にしていただきたいと思うしだいであります。