明石市議会は、泉房穂市長の問責決議案を可決しました。問責決議に法的拘束力はないものの、泉市長は来年の任期満了をもって辞任することを明らかにしました。
問責決議の原因のひとつとなった全市民に一人3000円の金券を配布することに、市議会の反市長派(自公など4会派)は経費節減を理由に反対していましたが、市長は「専決処分」で実行しました。
自公など市長反対派は、来春の市長選に向けてのバラマキだと主張したいのかもしれませんが、いまさら市長が何をしようが過去の実績を鑑みると次期の市長選は泉市長の当確は盤石だと誰もが思っていると思われます。
特定の利害関係者に税金が費やされるのではなく、すべての市民に公平に配布する金券なら問題ないだろうし、その金券は市内で消費されるのでいろんな意味で明石市の活性化にもつながると思われるので、悪くはない経済政策だと思います。
また、明石の「工場の緑地面積率」を20%以下にする改正を決めた市会に対して、泉市長は可能な限りの抵抗を試みたのですが、それは「職権の乱用」だとして問責決議のもうひとつの原因となったようです。
市民の生活や緑の街を守る思いからの行動について、職権乱用と言われれば泉市長でなくとも「何が問責じゃ!どこが職権乱用じゃ!」と怒りもわいてくるでしょう。
日頃から、市長と市会の対立は顕在化していたようで、その怒りや悩みをTwitterでいろいろつぶやいていた市長は、そのつぶやきについても指摘をされたようです。
それらのストレスが今回爆発したようで、泉市長は辞任を表明したようで、政治家も引退すると表明したようです。
それはさすがに市民が可哀そうで明石市民のためにもう少し我慢すればどうかなと、市長のファンである私としては残念に思います。なりふり構わず自分を貫き通すところが、泉市長の良いところでもあるとともに時には困ったところなのかもしれません。
ともあれ市長が辞めると、せっかく「子育てに優しい街」としてのモデルが明石で確立されたにもかかわらず、あとに残ったぼんくらな市会の多数派によって、また特定市民に税金が流れる税金無駄遣い政策を中心とした下品な街に戻ってしまいそうで、何とも残念なことであります。
泉市長の政策で人口が増え市の税収が毎年上向いてきた明石市だったにもかかわらず、これからはさまざまな要素について右肩が下がり始めてしまうようです。
議会と役人は、賢明な市長とその市長を支持した市民についていけなかったようです。能力がないなら議員も役人もやめればいいだけのことなのに...、代わりはいくらでもいますよ。
明石は子育てのモデル都市だったのですが、ぼんくら議員と役人のモデル都市でもあったようで、まさに「日本標準時のまち」ならぬ日本のぼんくら標準議会のまちなのでありました。
ということで、明石市民の「市長辞任はやめて!」運動が盛り上がればいいのになあと思うきょうこの頃であります。