遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

パタゴニア創業者 4200億円相当の株式 環境保護団体などに寄付

米国のアウトドアメーカーパタゴニアの創業者イボン・シュイナード(83)が、本人と家族で保有していた同社の発行済み株式のすべてを環境NPOなどに寄付したことを明らかにしました。

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自社株を売却して現金を寄付してもいいのでしょうが、環境に寄与することなく現金を「持ち逃げ」したり、変な投資話に騙されて現金を溶かしてしまう団体も無きにしも非ずということで、寄付された株による毎年の予想収益1億ドル(140億円)を長期的に有効に利用することで、永続性を確保した株式譲渡というシステムにしたようです。

パタゴニアは、すでに売り上げの1%を環境保護のための活動などを続けてきたようですが、その規模を大きく拡大させました。

パタゴニアの、利益として確保する前の「売り上げの1%」という大きな規模の額を環境保護のために提供しているだけでも素晴らしいことだと思いますが、今回の株式譲渡は前例のない素晴らしい取り組みだと思います。

私は登山もしないしアウトドア活動もほとんどしませんが、寒さ対策のためのギアとしてパタゴニア製品の愛用者となりました。

ダウンジャケットやウィンドブレーカー、フリースジャケットやズボン下や防寒Tシャツなどのアンダーウェアなど、暖かさを確保するウェアを主に愛用しています。他人に勧めて、軽い・暖かい!と感想付きで感謝されたこともあります。

パタゴニア製品は国産メーカーから比べるとかなり高額ですが、その分パフォーマンスも高いと感じます。

また、耐久性もありますので長く使えますし、中古品でも愛用できます。私の冬のウォーキング用などに愛用しているパタゴニアのウィンドブレーカーは、街着としては使えないヤフオクで落札したくたびれた中古品ですが、その機能はまったくもって問題ない優れモノだと思います。

元登山家であった創業者のイボン・シュイナードが語る「自然から価値あるものを収奪して投資家の富に変えるのではなく、パタゴニアが生み出す富をすべての富の源を守るために使用します」というポリシーは世界的な富豪にも影響を与え始めているようで、すでに社会貢献事業を始めているウォーレン・バフェットビル・ゲイツらも環境保護活動に私財を投じてくれることを望むところです。

アマゾンの創業者ジェフ・ベゾスは、環境保護どころかオゾン層に穴をあける宇宙ロケットに興味があるようですが、前から私が言っているように「ロケットをやめアマゾンのジャングルを取り戻す植林事業」の方向に舵を切ってもらいところです。

ということで、資本主義が地球を汚してきたことに間違いがないわけで、せめてその剰余金を環境保護や環境破壊をせざるを得ない人たち(例えばジャングルの焼き畑など)得ない人たちのために有効に使ってもらいたいと思う(台風がやってきそうで怖い!)きょうこの頃です。