日刊ゲンダイの一面の見出しだけでおなか一杯になってしまう。
元電通の専務で東京オリンピック・パラリンピック組織委員会理事を務めていた高橋治之が、服のアオキから4500万円の資金提供を受けていた事件が明るみになった。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220726/k10013736031000.html
五輪組織委元理事 AOKIから数千万円受領 電通など関係先捜索
その絡みで、さっそく電通に家宅捜索が入った。
電通の家宅捜査は、2016年11月、前年に過労自殺した女性新入社員の問題を受け、厚生労働省東京労働局などが違法な長時間残業が常態化していた疑いがあるとして、労働基準法違反の疑いでの家宅捜索以来だという。
思えば、私としては憧れの広告代理店だった電通が、そんなブラック企業だったのかとイメージががらりと変わったのが、この女性の過労自殺の時だった。この不祥事以来、電通にまつわるブラックのイメージは、東京五輪のさまざまな不祥事と常に一緒につきまとっていた感がある。
高橋五輪理事へのアオキからの資金提供は、五輪で採用されたアオキの制服とは無関係ではないだろう。
「五輪の制服代なんてたかが知れてて4500万円の元を取れてるのかな」と妻が言うのだが、五輪のスポンサーになれて五輪の制服に採用されたとしたら、世間の人さまはスーツを買うのは次はアオキにしようと思うだろうから、それは大きい。4500万円が賄賂だとしたら、ずいぶん安くつく広告料で、かつ効率のいい投資なのだった。
この高橋某が何者なのか知らないが、4500万円を独り占めしてたのだろうか。他の理事に、高橋やアオキから金は渡っていないのか、今後の特捜部の捜査に期待している。
我々の税金を使って五輪を運営していたのだから、賄賂で私腹を肥やして税金を無駄使いしていなかったかしっかり調べていただきたいものだ。五輪の理事は「みなし公務員」だということで特捜部は毅然として捜査に向かう姿勢だと確定。まさか「ガサ入れ」だけで終わりじゃないはず。
それにしても東京五輪の不祥事はいまだに続いていて、これでは永遠の不祥事が続く自民党政治と同じではないかと思うのは私だけではないだろう。
ということで、2020東京五輪のせいでオリンピックはもう不要論者になった私だが、電通ももう不要な企業だと思う。そもそも、電通がつぶれたとしても私は何も不自由しないし、業界には他社もあるだろうし、統一教会と電通は日本には必要ない組織なのだった。