遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

カジノの是非を問う住民投票を実施しない腰抜けな大阪維新

7月26日に兵庫県明石市泉房穂市長に「自作の銃で殺す」といった脅迫メールが届いていたことが分かりました。明石市の問い合わせフォームに明石市泉房穂市長を脅迫する内容のメールが届いていたことが分かりました。文面には安倍晋三元総理の銃撃事件を引き合いにする形で「自作銃を作った」「死にたくはないよな?だったらさっさと辞職しろ」などと記されていました。

なぜ泉市長に辞職せよと迫るのかその理由が分からないのですが、いずれにせよ脅迫メールによる明らかな犯罪ですから、犯人の特定をして法で裁かれるべき事件です。

泉市長は、さまざまな社会問題について場所や手段を選ばず忌憚のない意見を表明しているお方ですから、彼の意見表明について腹立たしく感じる人間がいるのでしょうね。

私は泉市長の意見にはほぼ100%賛同できる人間ですから、私の考えと真逆の犯人からの脅迫メールだということになります。

泉市長は、7月23日に大阪のカジノに関する住民投票の是非について正論ツイートをしていましたが、ひょっとするとこのツイートが犯人の逆鱗に触れたのかもしれません。

そのツイートは以下のようなものです。

明石市長 泉 房穂(いずみ ふさほ)@izumi_akashi
カジノに賛成であれ、反対であれ、
住民投票』をして決めればいいと思う。
大阪都構想」では2度も住民投票をしておきながら、
この住民投票についてだけ、負けそうだから実施しないとは、
政治家としては情けない。
結局は、古い政治ということなんだろうか・・・

大阪維新の、情けないクモの巣が張ったような政治について批判していますが、過去に維新が行った住民投票という手続きからの切り口で見てみても、まったく非の打ち所のない批判であります。

この泉市長のツイートをリツイートする形で、世田谷区の保坂区長も賛同の意を表明しています。

保坂展人@hosakanobuto
大阪都構想」に執心して、一事不再理も何のその「大阪市廃止」の住民投票を二度やった時の論理は、どこに消えたのだろう。「カジノ」で住民投票を回避する理由がわからない。住民の意志を聞くべき。

今日29日、大阪府議会が臨時招集され、「カジノの是非を問う住民投票」の実施について審議されるようで、与党が多数を占める府議会で住民投票が実施される見込みは薄いとみられています。

大阪維新は、「大阪都構想」についての是非を問う住民投票を、あろうことか2回も実施し、そのいずれにも見事に敗北を喫したのですが、住民側からの住民投票の要請については認める気はないようです。

大阪維新は、勝つまでゲームを続ける幼稚な政治姿勢を貫くくせに、負けるかもしれないゲームには参加しない腰抜けです。

幼稚で腰抜けな政治にいつまで私たちは付き合わなければならないのでしょう。あー情けない。