遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

#安倍晋三氏の国葬に反対します

上は、東大駒場キャンパスに置かれた立て看です。

さすがは東大ですよね、ツイッターでは称賛の声が上がっています。立て看といえば京大のものがつとに有名ですが、この「国葬阻止」看板でぐんと株を上げた東大なのでした。

ピンクの地に白いドットが可愛くて、でもレタリングには力がこもっていて、なかなかのセンスです。

国葬を阻止されるほどの安倍元首相なのか、それとも閣議決定国葬を決めた岸田内閣の手続きが問題なのか、私はその両方に軍配を上げたい気持ちです。

もっとも最近の国葬昭和天皇で、その前は1967年の吉田茂でした。中二の私はその時初めて、国葬という概念を身に着けたわけですが、吉田茂はそういうお方だったんだとあらためて感じたものでした。


ニューズウィークでコラムを書く批評家藤崎剛人は、「安倍元首相の国葬に反対する」というコラムの冒頭に、
<事績に基づけば国葬に値するかどうかは疑わしい人物を、選挙演説中に殺害されたインパクトをもって強引に国葬を執り行ってしまうのは危険であり、故人の神格化に繋がりかねない>としたためています。

www.newsweekjapan.jp

カルト教団に利用された形になった元首相に、亡くなられた後もまた違った形で利用するのでしょうか。ご遺族の気持ちになると、「もうそっとしておいてください」という気持ちなのではないでしょうか(違うかな...)。

100年後、50年後でもいいけど、この時の国葬は何だったのだろうと未来の人から訝られるような気もするし、9月下旬のコロナがまん延しているであろう日本に、各国から国賓を招待するというのも、どうなんだろうと思ってしまう。

そもそも、国民感情からしても国葬に反対という人が多いと感じます。

政権の犬と言われて久しいNHKが調べても、「国葬を評価する」49%に対して「評価しない」が38%にも達しています。(NHKの尋ね方、「評価する」「評価しない」ってなんじゃそれ…)

38%もの国民が評価しない、もっと他にやることがあるだろう、われわれの税金を返せ、とおっしゃっているのです。

国葬なんてどこ吹く風なのが、熊本県民さんでして、熊本新聞の調べでは安倍の国葬に賛成が42%なのに対して、反対とする人が49%なのです。素晴らしい県民性。

kumanichi.com

ということで、ツイッターハッシュタグ、「#安倍晋三氏の国葬に反対します」が、国民の大多数が感じていることでしょうから、百歩譲って内閣・自由民主党合同葬くらいが妥当なところではないでしょうか。