「Tarzan」の最新号(7/14号)の特集は、「ホルモン」についての特集号です。
そのなかで、厳密にいえばホルモンではないのですが、生理活性物質としてホルモンのように働いて免疫を調整する役目として「ビタミンⅮ」の効果について1頁が割かれています。
上の表は、ビタミンDの効力を示したもので、「骨粗しょう症」を防ぐっ効力はつとに知られていますが、昨今、インフルエンザなどの感染症への免疫効果や健康ホルモンの分泌を促したり、大腸がんや認知症の発生を抑える効果があることや、コロナ感染による重症化予防の効果もあることが判ってきました。
ビタミンDは、日光浴で皮膚から摂取するのが効率的だと一般には知られていますが、美白が尊ばれる昨今、紫外線による皮膚からのビタミンDの取り込みが不足しているようです。
下の表1は「10μgのビタミンD(一日当たりの必要量)を生成するのに必要な時間」を示しています。(地域・夏冬の季節別)
そして表2は、「皮膚に直接的な影響が出始める時間」を示しています。
(表1の時間以上、かつ、表2の時間以下で日に当たることの推奨値)
例えば、つくば市で、7月の12時に6分太陽に当たれば、ビタミンDの一日の必要量が摂取できます。
しかし、同じつくば市で7月の12時に20分以上陽に当たると、日焼けやなど皮膚に害が及ぶとされています。(国立環境研究所HPより)
また12月の札幌では、9時や15時の日光浴では、必要なビタミンD の生成時間は、皮膚に害が及ぶまでの時間より長くなっていますので、要注意です(*印)。
本州の中央部だと、夏場は日中に5~6分間日光を浴びれば十分のようですし、冬場だと30~40分の日光浴が必要とされています。
日焼けが気になる今の時期、日焼けしない「手のひら」を太陽に5分間当てて健康ホルモンを手に入れることにしましょう。夏場が効率的な季節であります。
食物からビタミンDを接種する場合は、下の表を参考になさってください。魚や干物が効果的な食べ物です。(ビタミンDサプリの摂り過ぎは要注意)