何度か私の記事で紹介してきた、子育て支援策を展開してきた泉房穂・明石市長が、市の取り組みを交えながら子育て政策の在り方、こども家庭庁創設についての考えを日本記者クラブで話しました。
そのYouTubeをしっかり拝聴(講演が1時間、質疑が30分)しましたが、明石市くらいの規模だから子育て支援が実施できるのではなく、国や大都市レベルでもできることだと力説されました。
子育てに必要な、「人・物・金」をどのように創出・捻出するのか、明石は決して裕福な都市ではないがその気になればできるし、本気でやらないからできないんだというシンプルなお話でした。
語ってしまえばシンプルなのですが、それを実践するにはたくさんの障壁があったと想像できるのですが、AIを積載した優秀なブルドーザー的市長が、10年のスパンで明石市を理想的な行政を実施する中核都市に成長させてきたことが手に取るようにわかる講演でした。
市長は行政の課題を大きく以下の4つに分け、予算配分・組み換えをしてきたようです。
must しなければならないこと←やる
d'ont してはいけないこと←しない
may してもしなくてもいいこと←ほぼやらない
better しないよりはした方がいいこと←優先順位をつける
予算の組み換えをしてきた結果、住民の91%が市政に満足しているところまできているようです。
国民負担は世界有数なのにもかかわらず、つまり多くの税金を払っているのに、それに見合ったサービスが提供されていない国は世界広しといえど日本ぐらいだと泉市長は国や他の市町村に怒っているのですが、国民や市民はなぜ怒らないのか不思議な国に私たちは住んでいると思います。
この講演動画を見たのか、泉市長に出版社から接触があったそうで市長がTwitterでつぶやいています。
◆明石市長 泉 房穂(いずみ ふさほ)@izumi_akashi
今、ある出版社の担当者から電話があった。
新たな書籍出版の打診。悪い話ではない。
テーマを絞り、スピード感をもって、
出版したいとのこと。異論はない。
「明石市で実現したことは、
全国のどこの自治体でも、国でも、実現可能」
そういった内容の書籍になろうかと思う。
きっと素晴らしい書籍が出版されると思いますので、今から楽しみに待ちたいと思います。