遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

佐々木朗希(ロッテ)が記録ずくめのすごい完全試合を達成しました!

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完全試合達成の最後の一球のサインを取り交わす佐々木朗希

ロッテの佐々木朗希が完全試合を達成しました。アッパレ!アッパレ!

NPB(日本プロ野球)では28年ぶりの完全試合で、通算16度目の完全試合でした。

NPB初の完全試合は1950年6月でしたので、72年間で16度目の試合でした。
ちなみにMLB(大リーグ)では、137シーズンで23度達成されています。

27アウトの内訳は、三振19、内野ゴロ5、ファウルフライ1、外野フライ2で投球数は105球

また、佐々木はこの試合で完全試合の他に、1試合奪三振日本記録タイ(19奪三振連続打者奪三振記録の日本新記録(13者連続)も達成しました。

この試合がプロ初完投・初完封勝利であり、完投がなかった投手の達成は史上初で、プロ通算14試合目での達成も史上最速最年少(20歳5か月)での達成でした。

バッテリーを組んだのは、ドラフト1位ルーキーの松川捕手(高卒1年目)で、これまた完全試合の捕手の最年少(18歳5か月)でした。

私はYoutubeで佐々木の全投球動画を見ましたが、バッター後藤の時の3ボール・ノーストライクがもっともきわどい場面で(3ボール1ストライクからライトフライ)、その他は危なげないピッチングでした。

最高速度は164キロにも達していて、フォークボールのキレも素晴らしいものでしたし、若い捕手松川はキャッチングもみごとで(リードもたぶんみごと)、さすがにドラ1の逸材だと思いました。

それにしても、9回裏のスタジアムは妙に静かで、観客はまさに固唾をのんで見ていたのでしょう。

ロッテの野手の守備機会は、19三振以外のわずか8回でしたが、これまたずいぶんと緊張したと思います。(あんな場面で絶対守備したくないなあ。)

また、完全試合達成時のベンチの井口監督の冷静なふるまいが印象的でした。若いバッテリーの偉業に興奮したに違いないのですが、完全試合でも1勝は1勝だと言わんばかりの冷静さに、さすがは元大リーガーの監督だと思いました。

佐々木は、昨シーズン11試合の登板で実質今年が2年目で、高校時代から投球数が過多にならないように大事に育てられています。実際、夏の甲子園では監督の判断で連投を避けた結果、チームは敗退したことにより物議をかもしましたが、私はあの監督の判断はいまでも正しいと思っていますが、それが今シーズンに花開いたとも言えます。

佐々木にはこれからもケガなく成長して、ゆくゆくはMLBで活躍してほしいと願っています。

 


www.youtube.com (全27アウト 3分)

 


www.youtube.com(佐々木の全投球 15分)

 


www.youtube.com完全試合達成時のベンチとその後のベンチ裏 5分40秒)