遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

来季シードに向けて渋野日向子が好発進しました/シェブロン選手権4位タイ

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渋野日向子が米国女子ゴルフツアーのメジャー大会シェブロン選手権」4位タイに入り、久々に存在感を示しました。

この大会、2日間を終わった時点で単独首位に躍り出た渋野でしたが、3日目に5オーバーの77を叩き21位にまで後退してしまいました。ああこれで日曜日にはもっと順位を下げて終わるのだろうなと落胆していたのですが、最終ラウンドトップの6アンダー66をマークして一気に上位に食い込みました。

渋野は、昨年末に行われた米ツアー予選会(Qスクール)で20位(最下位の通過順位)になり、今季のツアーカードをなんとか手に入れてツアー出場していますが、すべての試合に無条件で出られれるわけではなく、いわば「仮免」を手にしているだけの状態です。

ただし、シェブロン選手権などのメジャー大会には2019年の全英女子の勝者として優先的に出場できるという特典(5年間有効)を彼女は持っています。

渋野が全英を勝った時点では、彼女が米ツアー選手ではない(ノンメンバー)という理由で2年間のシード権しかもらえなかったのですが、昨年全英を勝ったソフィア・ポポフも同じ条件だったことを機に、ノンメンバーの勝者でも5年間のシードを与えるというルール変更がなされました。

このルール改正は渋野にも適用され、2024年までメジャー出場権が残ったことで、今回はそのチャンスを見事に生かしました。相変わらず「持って」います。

この大会で177.5ポイントを獲得して、来季の米女子ツアー出場権をかけた「CMEグローブ・ポイントランキング」で、前週の133位から39位に急浮上しました。

来季のシード権は、シーズン終了時点で80位とされ、渋野は初めて圏内に入りました。

ということで、渋野日向子には今季終了時点で何とかポイントランキングで80位以内に入って、まずは「仮免」から卒業してもらいたいと祈っております。あわよくば、残り4戦のメジャーで再び彼女の優勝を見てみたいところです。

【渋野 今期の戦歴】
03/31-04/03 カリフォルニア    米国女子    シェブロン選手権    4位T    -10    
03/24-03/27 カリフォルニア    米国女子    JTBCクラシック    72位T    +3    
03/10-03/13 タイ    米国女子    ホンダLPGAタイランド     8位T    -20    
03/03-03/06  シンガポール    米国女子    HSBC女子世界選手権    47位    -1   

米女子ツアーのメジャー大会 
今回のシェブロン選手権(旧ANAインスピレーション)
全米女子オープン(6/2~6/5・米ノースカロライナ州
KPMG全米女子プロ選手権(6/23~6/26・米メリーランド州
エビアン選手権(7/21~7/24・フランス)
AIG全英女子オープン(8/4~8/7・スコットランド