遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

菅直人の橋下批判はヘイトスピーチに相当しないと確定か

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橋下徹に「弁舌の巧みさはまるでヒトラーのようだ」とツイートした菅直人の投稿は「ヘイトスピーチ」だとネットで騒がしいし、当の橋下や吉村大阪府知事や野村修也(いずれも弁護士資格のある維新関係者)は国際的に認められない・国際法に違反していると主張している。

維新の会は立憲民主党に抗議文を出し謝罪を要求したようだが、菅直人は謝罪する気は毛頭ないようだし、立憲の泉代表もAbemaで橋下の番組に呼ばれて出演して、抗議を突っぱねて謝罪を拒否したようである。

サンデーモーニング」などでおなじみのジャーナリスト安田菜津紀の取材レポート「菅元首相の「ヒトラー」投稿は「ヘイトスピーチ」にあたるのか」では取材した龍谷大学法学部金尚均教授の言葉を紹介している。

「橋下さんは国籍、民族、出自など特定の属性を理由に誹謗中傷されているわけではないので、フランスでもドイツでもヘイトスピーチには当たりません。ヘイトというのは差別を煽動し、特定の属性をターゲットにして同じ人であることを否定して、人間の尊厳を侵害し、マイノリティをより弱い立場に追いやるものです。社会的に危険だからこそ、侮辱罪や名誉棄損などとは別に規制しているのがフランスやドイツの姿勢です」
https://d4p.world/news/14956/

ヒトラーのようなクズを二度と排出しないために「まるでヒトラー」として要注意人物を名指しすることは容認されているし、逆にヒトラーを称賛することは糾弾されるべき所業であることは言うまでもないのだった。

今回の菅直人のツイートでのもめごとで、維新の会が「私人の橋下氏と政党である我々は別物だ」と抗議するのなら百歩譲って「ああそうですね」と言える。

しかし、橋下と一緒になって立憲に謝罪を求めるというのなら、維新と橋下は一心同体とみなされるので、菅直人が別の投稿で、(橋下のテレビ出演に関して)「橋下氏を政治家ではなく中立的評論家として扱うのはおかしい。立場を明確にして公平に出演させるべき」とツイートしていて、これこそ正論だと思う。

今後、橋下を使うテレビ局は、橋下徹がタレントや評論家ではなく維新の政治家なのだから、放送法第4条(政治的に公平)から逸脱した違法行為ではないだろうかと検証すべきだろう。

菅直人 衆議院議員(府中・小金井・武蔵野) 立憲民主党@NaotoKan
維新研究で不思議なことに気が付いた。自民党は大阪の小選挙区で全滅したにもかかわらず、維新と全力で戦わない。公明党も都構想と選挙のバーターで議席維持。両党とも維新の政略に見事にのせられている。維新と真正面から戦う大政党はないという不思議。その維新が東京に進出。誰が維新と戦うのか。

下はパロディ動画→ヒトラー映画で今回のもめ事を総括?


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