遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

B級グルメだからこその異文化交流/フランスで大好評の「粉もん」屋台

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ときどき粉もの(関西風に言うと「粉もん」)が食べたくなります。冷蔵庫の冷凍室には、ナンやピザやたこ焼きなどが入れ替わり居てくれることもあり、冷凍食品もクオリティが高くなったと最近は感心します。

しかし、粉もんが食べたいとは、鉄板で焼きたてのお好み焼きが食べたい、と同義語であります。

上の写真は、フランスの屋台で焼かれているお好み焼きです。

焼いている主は、生まれた神戸を15年前に飛び出して、行きついた先(?)フランスのトゥールという街で土曜と日曜日の臨時マルシェ(市場)で屋台を出しているお方。

トゥールは、パリから7時の方向に250㎞程離れた大学都市らしくて、ロワール川が近くに流れているようです。

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かつて、パリからロワール川の城巡りツアーに参加したことがありますが、また行ってみたいしトゥールのこの屋台に顔を出したいとも思います。

屋台には行列ができるのですが、そのようすは下に動画を貼り付けておきます。

周りのマルシェの雰囲気がなんとも素朴でフレンドリーで、温かい雰囲気が伝わってきます。豊かな暮らしとは、こういう雰囲気のことをいうのでしょうね。

主の屋台の食材は、朝早くから市が立つので周りの出店から当日仕入れて、現地でお好み焼きや煮びたしや餃子や焼きそばや麻婆豆腐やハンバーグなどの仕込みを行います。

屋台の主の夫婦は関西出身で、手伝っているのが彼らのご子息や新潟や茨城や沖縄出身の女性たち(いずれも現地に暮らしている日本人たち)とパートのフランス人たち4~5人で切り盛りしているようです。

マルシェはお昼頃には店じまいが始まりますが、ここの屋台はその頃がランチ客の佳境を迎えていて楽しい雰囲気が伝わってきます。

当方は見ているだけなので楽しいのですが、異国で食事を提供する方はまあそれなりに大変なのでしょうね。でも、お客やお手伝いの人たちの雰囲気がなんとも良いもので、youtubeでそのようすがライブ放送されているようで、日本で多くの人が楽しんでいるようです(私はまだそのアーカイブ録画しか見ていませんが)。

屋台の主は、本職は味噌・麴屋らしいのですが、土日のマルシェの出店と祭りや自転車レースなどのイベントに出店しているそうです。それとYoutuberでもあります。

このトゥールの屋台の粉もんは、日本のB級ランチかもしれませんが、日本のラテン文化「関西」のこれぞ和食の真骨頂といった逸品であります。

そうでないと行列はできないですものね。良き異文化交流だと思います。

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