遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

ショパン! ショパン! ショパン!/第18回ショパンコンクールが開催中です

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ショパンコンクールの会場

第18回ショパン国際ピアノコンクールが、現在ポーランドワルシャワで開催されています。(開期10月2日~10月23日)

YouTubeの「あなたへのおすすめ」で、今大会の第一次予選の動画紹介が上がっていましたので、会場をその動画で覗いてみました。

私はピアノは弾けませんし「ショパン命!」みたいなファンではありませんが、コンクールに挑む若いピアニストや出場ピアニストに自社製を選んでもらいたいピアノ製造会社(スタインウェイヤマハ・カワイ・ファツィオリ)や調律師などの奮闘ドキュメンタリーなど、コンクールを取り巻くコンクールの実録ものが昔からの大好物です。

なので、実際のコンクールの出場者の全演奏をアップしてもらっても会場の雰囲気を楽しむ程度のことなのですが、それにしても遠くワルシャワのコンサートホールの模様をライブ実況やその録画を高画質と高音質の動画で見られることに嬉しくなります。

コロナ感染の影響で1年延期になった今大会は、会場の観客や審査員はマスク姿ですが、ただでさえ5年に1回のコンクールですから、6年待ったワルシャワの観客も楽しみにされていたことでしょう。

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一次予選の出場者(つまり大会出場者)は87人を数え、全員の名前と顔写真を関連サイトで見ましたが、ほぼ「アジア大会」という様相を呈していました。日本と中国と韓国とベトナムと香港などからの参加者に加え、英国や米国やカナダに住むアジア系のピアニストのオンパレードでした。

現地時間の10月7日夜に1次予選が終了し、同日、2次予選に進む45名が発表されたのですが、日本勢では、古海行子、小林愛実、京増修史、沢田蒼梧、進藤実優、反田恭平、角野隼斗、牛田智大の8名が2次予選進出を決めました。

国別では、地元ポーランドが9名、次いで日本8名、中国7名、イタリア5名、米国3名、韓国3名、台湾3名、ロシア3名、カナダ2名、スペイン1名、ラトヴィア1名が2次予選に進みました。

私が偶然見た動画は、まだ一次予選段階でしたが、次のおすすめにあがった動画は二次予選の演奏会で、6人(それぞれ30~40分の演奏)中日本人が3名演奏した10月9日の夜のセッションのものでした。

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私の見た二次予選セッションの出場者リスト

会場にいる観客と同じ立場でYouTubeを通して鑑賞できるのですが、解説者のいない将棋のようなもので出場者の演奏の優劣はほとんど判りませんので、日本人以外の演奏は「熱演付きのBGM動画」を流しているといった感覚です。

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舞台上には3台のピアノが置かれていて、演奏者が指定したピアノに交換されます。舞台右にスタインウェイの2台(479番と300番)と、この日は左側にカワイのピアノが置かれていました。

ちなみに、今回の出場者が選択したピアノメーカーは、スタインウェイ64、ヤマハ9、ファツィオリ8、カワイ6だったようです。

 

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上の動画で最後に登場した、反田恭平(そりたきょうへい)君は、27歳には見えない貫禄と落ち着きぶりで、体格もがっしりしていて今大会の優勝候補の一角というのもうなずける演奏でした。彼の演奏を讃える会場の拍手の感触もいいと感じました。彼は、サッカー少年でもあったようですが、サッカーで手首を骨折したことがトラウマになりサッカーの方をあきらめてピアニストをめざしたそうで、桐朋学園の特待生(奨学金を受けられる)として将来を嘱望されていたピアニストだったようです。

また、26歳の角野隼斗(すみのはやと)君も人気と実力を備えたピアニストで、彼の2次予選の演奏も楽しみました。

本選のコンサート(10/18~20)では、勝ち抜いた出場者がショパンのピアノ協奏曲をオーケストラをバックに演奏しますが、どこの誰が残れるか注目されます。

 

以下、注目の反田恭平と角野隼斗の2次予選演奏の動画

www.youtube.com

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