コロナに感染した患者のうち、重症患者以外は自宅で療養しろと「方針転換」した菅と小池が言う。
こいつらはこの1年半に何をしていたのか。医療崩壊になることは予測できたはずなのに何も手を打たなかった。
ウィルスのまん延防止のために何をしたのか
病床を増やす努力をどれだけしたのか
PCR検査をいつでもどこでも無料で受けられる世界標準にするために何をした
ワクチンを全国民に接種するために何をしたのか
コロナ治療薬の認可や普及のために何をしたのか
第五波としてやってきた現在の波が一番高いことをからも判るように、政権政府は手をこまねいていただけだろう。
挙句の果てに、重症者しか入院できないとのメッセージを発するのだが、どのような権限でそう言えるのだろうか。
この発言を聞いてTBSのニュースで倉持医師は「これは、国民に真っ当な医療体制を供給しませんよというメッセージだ。ですから、こういう人たちに国を任せていても国民の命を任せられませんから、二人とも至急お辞めになったほうがいい。」と誰もが思っていることをよく通る声ではっきりと仰った。
それこそ、1年半前から倉持医師は現場の状況を伝えて、国民の命を守るための「処方箋」をテレビやTwitterで発信し続けているのだ。
この1年半の間に、最も声を大にしてコロナのまん延防止や治療についてさまざまな媒体で具申しているのは医師会や現場の医師たちである。
厚労省には医師免許を持つ技官が300人近くもいるにもかかわらず、政府や厚労省はなぜか彼らの声を聞かないのだろう。それとも医系技官は現場の医師ほど危機意識がなく、意見を上申していないのだろうか。だとしたら、国民の命を守るために厚労省に在籍しているはずなのに、ただの木偶の坊ではないだろうか、ワクチン接種のために全国各地に配したほうがマシではないだろうか。
現場の医師たちの貴重な具申を聞く耳を持たない政権政府は、分科会を自分たちの意のままに操りたいとしか思っていない節がある。その分科会の尾身会長も、今回の重症者しか入院させない方針については、相談を受けていないとこれまたはっきり否定している。自民党や公明党でさえ「自宅治療の方針転換」について批判的なのだから、官邸と東京都幹部だけが孤立しているのだ。
菅義偉と小池百合子に辞めろと言った倉持医師に、SNSやネットでは、よく言った!という賛辞が沸き起こっているようだ。
ひとりの医師がこれだけのうねりを作れるのなら、政治家や政治評論家やコメンテイターやジャーナリストやニュースキャスターなどがまっとうな発言をしていたら、あるいは安倍や菅や小池や吉村のような無能じゃない真っ当なリーダーがいたら、コロナのまん延はもう少しましな展開があったのではないだろうかと、悔しくてならない。
ということで、何もしてないのなら今すぐ辞めてもらっても何の不都合はないので、菅と官邸の官僚は荷づくりを急いでとっとと出ていってもらいたい。