今国会で成立するとみられていた「入管法改正案」は、急遽廃案になった!
なにはともあれ、野党や市民グループの頑張りが実を結んだ、アッパレ!
そもそもが国際法から逸脱した、世界に類を見ない悪法に改正しようとしていたのだから一件落着だ。ただし、名古屋の入管局で亡くなったスリランカ人女性の人権問題はうやむやにしてはいけないだろう。
話は変わって、
防衛省の「ワクチン大規模接種」の予約システムは、接種券がない人でも架空のID番号で「誰でも何度でも予約可能」という大盤振る舞いのザルシステムだということがこのほど判明した笑笑。
もちろん接種会場では、接種券のチェックと本人確認が行われるので、よもや不正な接種はないだろうが、政府はデジタル庁を設立する前に自前システムをしっかり構築する必要があるだろう。
そもそも急ごしらえのシステムだから、「接種券番号と本人の属性」と防衛省の予約システムとはリンクしているはずはないので、今回の「誰でも何度でも予約可能」は容易に想像できることで、朝日(アエラ)と毎日の記者がそのことを実証し記事にしたのはグッジョブであった。
当然ながら、彼らは予約ができることを確かめた後、同じ予約システム上で「接種キャンセル」オペレーションを実行しているので、無問題だ。
記者たちの「実証実験」について、安倍晋三と岸信夫防衛相は、朝日と毎日に抗議しているという。どこまで行っても頓馬な兄弟だ。
システムの欠陥をいち早く指摘してくれたのに、「妨害愉快犯」とは何とも筋違いの抗議だ。安倍は、「モリカケ問題」や「河井夫婦への1.5億円問題」などこれから佳境に入る裁判から自分は逃げられた嬉しさからはしゃぎたいのだろうか。それとも、そのことを忘れているのだろうか。
枝野幸男も、「早い段階で気付かせてくれてありがとう」と言えないのかい?と国を逆批判した。そうそう、その調子。それでいいのだ。
おかしいことには、いちいち反論して批判して半ばヒステリックに騒ぐくらいで丁度いいのだ。
衆院選を前に、野党は足並みをそろえて政権交代に向けて着実に歩みを進めてくれたまえ、潮目は変わってきたと思える、その調子!