「ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論」という本の「ブルシット・ジョブ」の定義についての記述に以下のような一説があった。
《なんらかの利益やサービスの供与の体裁をとる(ふりをする、偽って主張する)ことによって、なんとかほかの人間(集団・組織など)から金を得ようとする自営の人びと(集団・組織)は多数にのぼる。こういう人たちは、ふつう、ペテン師、詐欺師、山師、いかさま師と呼ばれる。
同様に、危害をくわえるか、そうすると脅すことによって金を稼ぐ者たちがいる。(ふつう、ひったくり、空き巣、ゆすり、泥棒といわれる。)
前者については、ブルシット(嘘っぱち)・ジョブについて語ることはできない。詐欺とは仕事ではなく、ひとつの行為であって、専門的職業ではないからだ。》
コロナの蔓延防止や東京オリパラに取り組む政権・政府・関連団体を見ていると、彼らは詐欺集団で「ブル・シットなクソどうでもいい仕事」すらしていない集団だと定義できる。
一番新しいところでは、五輪組織委員会に出向している民間職員の日当について、最高額が30万円にも上ることについての国会審議で、政府の五輪関係者がペテン師だと明らかになった。
丸川五輪相は、組織委員会の人件費については「守秘義務があって」自分は知らないと国会で答弁した。
ある人材会社が募集していた五輪の組織委員会の「ディレクター」職の日当は1万2千円だったそうで、このほどすっぱ抜かれた組織委員会が「ディレクター」に支払っている日当は20万円だった。ということは、人材会社が1日に「抜いている」のは実に18万8千円なのだ。95%も抜いているのだ。そんなことはないというのなら証拠を見せるべきだ。
だから、国会では「組織委員会に付けた予算(税金)のうち、誰に、どの企業に、いくら支払っているのか」と聞くのは当然のことなのに、天下の五輪大臣が知らないと言い張るのだ。これ、ほんとに知らないのなら無能としか言いようがないし、知っていて隠しているならペテン師だ。丸川は、ペテン師のくせに無能を選択したようだ。
そもそも「守秘義務」って、誰が誰に秘密を守る義務があるというのだろう。
ということで、丸川五輪担当大臣や、五輪組織委員会や、五輪関係の仕事を受託した企業(パソナや電通かな?)は、クソどうでもいい仕事以下の詐欺まがいの行為をしていると言われても仕方のない集団(ふつう、ペテン師、詐欺師、山師、いかさま師と呼ばれる)なのだ。
我々が収めた税金の使い途は、まさか国家機密に抵触するわけでもあるまいし、五輪関連の予算が「守秘」されることはない。
コロナやGoToキャンペーンに関する、政権・政府や厚労省や関連業者なども同じ構造だ。ワクチン接種やPCR検査の充実や医療崩壊防止やまん延防止の仕事ができていなくて、ペテン師の片棒を担いでいるだけなのだから。