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あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

「ワクチンは今年中に接種できない」とリークしたつもりの下村の猿芝居

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日経新聞の記事。
自民党下村博文政調会長は19日、高齢者向けの新型コロナウイルスワクチン接種が年内に終わらない可能性に言及した。「自治体によっては医療関係者の協力が足らず、65歳以上に限定しても場合によっては来年までかかるのではないか」と述べた。》

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このことを、下村は自らが本部長を務める党新型コロナウイルス感染症対策本部の役員会で発言したそうだ。

私は何も確信がないけれど、お前に言われなくても「ワクチン進捗フォローアップ野党合同チームヒアリング」などをを見ていたら65歳以上の私でさえ2021年度中に接種できるかどうか?と思っている。

 

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菅首相アメリカでファイザーの代表に「ワクチン回してくれ」と直訴する予定だったが会ってくれず、結局電話で要請したという頓馬な結果に終わった。電話なら日本からいつでも可能なのだから、何をしにアメリカまで行ったのか。救いがたい頓馬ぶりなのだが、そのことからもワクチンの調達が思わしくないことが手に取るように判るのだ。

厚労省の担当者は、ファイザーとの契約では供給できるので大丈夫だということを繰り返すばかりで、何の具体性もない。

なので、「ワクチンは間に合わない、そんなに早く接種できないよ」と下村は言っている。菅や河野が9月末までに何とかなると言っているにもかかわらず、下村は来年までずれ込むと断言している。

どうやら下村は、性懲りもなくまた自民党の総裁選挙に出馬するためのパフォーマンスを始めたようなのだ。「菅や河野を信用してもダメだよ、次の総裁は私だよ」というパフォーマンスなのだろう。

菅には総理をすぐ辞めてほしいが、だからと言って下村ごときに国政を託せない。

加計学園から受け取った200万円について、都議選が終わったら説明する」と言いながら、下村はまだ説明をしていない。あの都議選からもう4年が経ち次の都議選が始まろうとしている。国民がそのことを忘れていると思ったら、それは人として救いがたき愚かなことなのだ。

こんな愚か者が次の総裁選に出るために、自民党内部をひっかきまわすために誰もが想定している「ワクチンは遅れている」ということをリークした気になっているのだろうか。

下村の猿芝居は、ばかばかしくてめまいがするが、自民党内部で揉めてくれるのは、それはそれで面白いことではある。