上の風変わりなボックスは、ドイツのウルム市というところで導入されているホームレスのための「睡眠ポッド」。
2016年時点でドイツのホームレスは86万人を数え、冬には凍死する例もあるという。
犬と生活していたり、精神的に避難所生活に耐えられないホームレスのための最終的手段がこのポッドだという。2020年のシーズンから導入され、今年で2年目を迎えるという。
このポッドは防風・防水・防寒性能があり、太陽光電池により換気もしてくれる。監督者に無線連絡する機能も備えていて、ガラス張りの側面は視認性も有る。使われる都度、専門家による清掃もされる。
寝返りはできそうにないが、2人ならぎりぎり眠れるという。設置は冬季限定だそうだが、何とも素晴らしい機材だ。
日本ではソロキャンプが静かなブームだが、キャンプ場に導入してもいいかもしれない。
最終電車が繰り上げになって帰れないサラリーマンのために、駅前に並べておいてもよさそうだ。
ところで、我が国は公園のベンチでさえ横になれなくなってきている。
とってつけたようにひじ掛けがつけられていて、寝転がれないようになっている。
最終バスが出た後、バス停で座って夜を過ごしていた女性が、見知らぬ男に撲殺されたという痛ましい事件さえ起きている。
また、2020五輪を前に東京はきれいにリニューアルされているが、平らな広場にはホームレスを排除するために石が埋め込まれている。
ホームレスじゃなくとも、気分が悪くなったり立ち上がれなくなった急病人だっているだろうに、こんな広場では心臓マッサージもできない。
閣僚や国会議員は、有事のための予算審議だというのに、昼日中から自席で膝掛をして眠りこけている。日向ぼっこか?日本の恥さらしもいいとこだ。
ということで、ひとの心の冷たさに凍死してしまいそうだニッポン。