遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

コロナによる3100人の犠牲者は日本の政権による人災だ!

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立憲民主党羽田雄一郎議員(53歳)が亡くなられた。新型コロナに感染して亡くなられた現職国会議員は、羽田議員がはじめて。

まじめな方で、これからまだ活躍が期待されている野党の若手議員が亡くなられたことが気の毒でならない。

立憲民主党は福山幹事長による羽田議員の死亡に至る経緯と質疑の記者会見の場を設けた。

議員は基礎疾患(糖尿病、高脂血症、高血圧など)があったというが、発病から3日後のあまりにも早い死亡であった。

その経緯を以下にまとめてみた。

立憲民主党発表の羽田議員の死亡までの経緯」
12月24日
11:30頃、羽田議員(以下、議員)に症状は出ていないが近場の人に感染者が出たので、PCR検査を受けられるところを参院診療所に問い合わせをする。

症状がない場合には、民間のPCR検査しかできないので、参院診療所は民間PCR病院のリストをファックスで議員に送った。

そのリストにあった、議員の主治医がいる「紀尾井メディカルクリニック」に連絡するも、検査ができないので、翌日「まめクリニック」に予約することにする。
深夜に38.6度の発熱

12月25日
朝の体温36.5度

九段下にある、まめクリニックにネットでPCR検査の予約。

前日深夜に発熱したので、国会を欠席し自宅で過ごす。

夜の体温38.3度

12月26日
朝の体温37.5度

自宅で過ごす。

夜の体温38.2度

12月27日
朝の体温36.1度

15時45分にPCR検査の予約が入っている「まめクリニック」に秘書の運転で向かう。
クリニックに向かう途中、議員の呼吸が荒くなり、「俺、肺炎かな」と議員が言った後会話が途切れる。
後部座席のドアを開け、議員に声を掛け、その場で救急車を手配

東大病院に搬送した後、死亡が確認される。病院外で死亡されたとの判断で翌日検死。

12月28日
夕刻に検死結果の報告、直接死因は新型コロナウイルス感染症だった。

 

cdp-japan.jp

現職の国会議員でさえも、発熱からPCR検査を受けるまでに3日もかかり、その間何の治療も受けられずに自宅待機していて、ようやく検査を受けに行く車中で亡くなるという悲しい結果になるのだ。

羽田議員は、自分の死因さえも知らないうちに亡くなられたわけだが、世界有数の医療体制を誇る(これはすでに過去形かもしれない)我が国で、「あってはならない」ことがこの1年間ずっと起きている。

日本では、新型コロナですでに3100人の方が亡くなられている。これは政権政府による人災だと人々はいつ気付くのだろう、犠牲になられた多くの方々の悲しい死を無駄にしてはならないのだ。 合掌