遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

アベノマスクで日本学術会議50年分の予算をどぶに捨てた

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10月13日の「学術会議任命拒否問題 野党合同ヒアリング」は、前川喜平文部科学省事務次官に、過去の日本学術会議の会員任命について話を伺った。

すでに、前川次官の時代に、官邸の杉田和博官房副長官(79歳、元警察官僚)は学術会議の候補者リスト内に安倍政権に批判的な人物がいるので差し替えろと命じていたらしい。

今回も、安倍首相と菅官房長官と杉田の3人で105人の候補者のうち最終的に6人を排除したのだろう。その後、菅が首相になって99人しか任命しないこととしたはずと、前川さんは話していた。

以下の動画で前川元次官が生々しい話をしているので是非ご覧になっていただきたい。

www.youtube.com

首相やその周辺は、日本学術会議が政府の諮問会議程度のことだと思っている節があり、単に任命することを拒否した違法性に加えて、世界に冠たる日本学術会議の重要性について無知だという二つの側面があった。

安倍首相と菅官房長官と杉田の莫迦が3人寄ってもバカから一歩も出ることなしに、今回の任命拒否に及んでしまい世界に恥をさらした形となった。

安倍首相在任期間と同じ8年間、前川喜平内閣総理大臣であったら日本はあらゆるところで「良い感じ」になっていただろう。まことに残念なことである。

アベノマスクの経費は結局500億円だったようで、一方、日本学術会議には年10億円の予算がつけられている。半分以上が学術会議事務局の政府職員200人の人件費だという。安倍政権は、アベノマスクで学術会議の50年分の予算をどぶに捨てた政権だった。

加えてGoToキャンペーンなどで、今後数千億を中抜き企業に献上することになる。

菅と二階がタッグを組んで、「安倍政権の負の遺産」をますます膨らませていくことになりそうだ。そのことを大手メディアはほとんど伝えないが、野党やSNSやゲリラ的動画ではガンガン発信し続けている。少なくとも国民の1割くらいはそれに接して認識しているはず。

私が物足りなく思うのは、野党のお行儀のよさだ。

いま「がみがみガンガンワッショイ」とやらなくていつやるの?と言いたくなるほどおとなしい。国会がなくても、大手メディアに呼ばれなくとももっともっと発信できる方法を考えていただきたい。もう選挙が始まったくらいなテンションでワッショイとやってもらいたい。

ガンバレ野党!