1967年に作成されたアーサー・ペン監督作品、「俺たちに明日はない(Bonnie and Clyde)」。
若きウォーレン・ベイティ(当時の日本ではウォーレン・ビーティーと呼んでいた)とフェイ・ダナウェイが、ブレイキング バッド(権力に逆らう、法の枠から外れる)な主人公二人を演じていた。
この映画以降、ブレイキング・バッドなアメリカン・ニューシネマが、雨後の筍の如く世に出てきて、私を楽しませてくれた。本当に楽しませてくれた。素晴らしい時代だった。
ということで、上の写真のお二人も、おつむの悪い遊び人のようないで立ちで、ファッショナブルでかっこいいつもりの画像を撮っておられる。この写真にキャプションをつけるとすれば、いまや「俺たちに明日はない(Shinzo and Katsuyuki)」ではないだろうか。ただし、娑婆では「俺たちに明日がない」だけであって、ムショではその限りではない。
お口直しに、以下におもな「アメリカン・ニューシネマ」を列挙しました。こちらはおしゃれで勇気があって友情あふれる素晴らしい作品群です。
ではまたお会いしましょう、サヨナラ×3回。
(◆タイトル、公開年、監督、◇出演者)
◆俺たちに明日はない 1967年 アーサー・ペン ◇ウォーレン・ベイティ、フェイ・ダナウェイ
◆卒業 1967年 マイク・ニコルズ ◇ダスティン・ホフマン、アン・バンクロフト、キャサリン・ロス
◆イージー・ライダー 1969年 デニス・ホッパー ◇ピーター・フォンダ、デニス・ホッパー、ジャック・ニコルソン
◆明日に向って撃て! 1969年 ジョージ・ロイ・ヒル ◇ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード、キャサリン・ロス
◆真夜中のカーボーイ 1969年 ジョン・シュレシンジャー ◇ジョン・ヴォイト、ダスティン・ホフマン
◆MASH マッシュ 1970年 ロバート・アルトマン ◇ドナルド・サザーランド、エリオット・グールド
◆小さな巨人 1970年 アーサー・ペン ◇ダスティン・ホフマン、フェイ・ダナウェイ
◆いちご白書 1970年 スチュワート・ハグマン ◇ブルース・デイヴィスン、キム・ダービー
◆フレンチ・コネクション 1971年 ウィリアム・フリードキン ◇ジーン・ハックマン、ロイ・シャイダー
◆ダーティハリー 1971年 ドン・シーゲル ◇クリント・イーストウッド
◆時計じかけのオレンジ 1971年 スタンリー・キューブリック ◇マルコム・マクダウェル
◆スケアクロウ 1973年 ジェリー・シャッツバーグ ◇ジーン・ハックマン、アル・パチーノ
◆ペーパー・ムーン 1973年 ピーター・ボグダノヴィッチ ◇ライアン・オニール、テータム・オニール
◆セルピコ 1973年 シドニー・ルメット ◇アル・パチーノ
◆ラストタンゴ・イン・パリ 1973年 ベルナルド・ベルトルッチ ◇マーロン・ブランド
◆カンバセーション…盗聴… 1974年 フランシス・F・コッポラ ◇ジーン・ハックマン
◆チャイナタウン 1974年 ロマン・ポランスキー ◇ジャック・ニコルソン
◆カッコーの巣の上で 1975年 ミロス・フォアマン ◇ジャック・ニコルソン
◆狼たちの午後 1975年 シドニー・ルメット ◇アル・パチーノ
◆タクシードライバー 1976年 マーティン・スコセッシ ◇ロバート・デ・ニーロ、ジョディ・フォスター