米ミネソタ州ミネアポリスで非武装の黒人男性のジョージ・フロイドさんが警察の手によって死亡したことを受け、人種差別や警察の暴力に抗議するデモは、全米各地のみならず、世界各地で行われている。
アメリカでの警官による黒人への危害は後を絶たない様相を呈していて、トランプ政権の人権軽視の姿勢が、凶暴で乱暴な警官の後押しをしているように思う。
宇多田ヒカルが、ニュートラルな立場でツイッターで発言していて、大量のいいねで支持されているのでご紹介する。
◆宇多田ヒカル @utadahikaru
日本で生まれ育った日本人からすると人種差別っていまいちピンと来ないかもしれないけど、今アメリカで起きていることは未来の世界史に載るような歴史的な局面かもしれない…というかそうであってほしい
アメリカの、黒人に対する差別というのは、単に人が別の人種の人を見てなにか差別的な感覚を抱くっていうような人種差別の話ではなくて、国家・社会の仕組みの根深い問題。アメリカの黒人の歴史・現状を全く知らない人も、ある程度知っている人も、もっと知ろうとする機会になるといいな。
日本で生まれ育った日本人からすると人種差別っていまいちピンと来ないかもしれないけど、今アメリカで起きていることは未来の世界史に載るような歴史的な局面かもしれない…というかそうであってほしい
— 宇多田ヒカル (@utadahikaru) 2020年6月4日
また、大坂なおみもツイッターで抗議の声をあげると「スポーツに政治を持ち込むな」と批判されたことに反論して「これは人権の問題です」と対応していてクールだ。
馬鹿には、政治と人権問題がごっちゃになっているようで、お恥ずかしい限りである。
また、カナダのトルドー首相は、人種差別と暴力に抗議するデモに参加して跪いて抗議の意思を表した。
トルドー首相、地面に片ひざ 人種差別に無言の抗議 https://t.co/BPuNWcJu2E
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) 2020年6月6日
トルドーは記者会見でこのことを問われて、トランプへのはっきりした批判はしなかったが、アメリカの人種差別に対して心を痛めていることを表明しカナダではあってはならないこととした。
ここ数年のトルドー首相を見ていると、若いとかエリートだとかの前に、いまいかに人道的な指導者が求められているかという問いの明確な答えを彼が表象していると思う、今日この頃なのである。