遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

藤井七段が棋聖戦挑戦者決定戦を制しタイトルマッチ初出場を決めました

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棋聖戦挑戦者決定戦の永瀬拓矢二冠(左)と藤井聡太七段

昨日は、永瀬二冠(27歳)と藤井七段(17)の対局、将棋の棋聖戦挑戦者決定戦に釘付けの一日でした。

10時からの対局は、AbemaTVで9時30分から中継されていましたが、夜の9時ごろまでずっと中継をつなぎっぱなしで楽しみました。

結果は見事府藤井聡太七段の勝利となり、8日からのタイトルマッチに出場の運びとなりました。

昨日は、先手番になった永瀬二冠が「相掛かり」という戦法で中盤まで僅かなリードをキープしていましたので、藤井応援団のひとりとして私は「楽しむ」というより実は「ハラハラ、ドキドキ」して観ていました。

後半は、画面に出るAIの次の候補手のBESTの一手を藤井君が指すと「やったーぁ、さすが!」と喜び、外した手を指すと「えー、大丈夫かい?」と 、まるでスポーツ観戦の様相を呈していました。双方死力を尽くした結果、永瀬二冠が投了した時は、我が家には私の拍手が響きました。よかったけど、疲れました(笑)。

史上最年少でのタイトルマッチ登場というのは、まあそれはそれでよかったのですが、それよりも渡辺明棋聖とのタイトルマッチ自体が楽しみです。

いま将棋界のタイトル8つは、渡辺明(36)が3冠、豊島将之(30)が2冠、永瀬拓矢(27)が2冠、木村一基(46)が1冠を保持する構成となっています。4人が8冠を持っている状況です。

藤井聡太七段がそのうちの一つ、渡辺明が保持する棋聖というタイトルをかけて6月8日から7月21日までの挑戦手合い(5番勝負)の舞台に上ります。

勝負の行方は分かりませんが、一方的に終わることはないと思います。ぜひ渡辺3冠の一角を崩す形で、藤井聡太七段がタイトルを獲得することを願っています。10代のタイトル保持者が居れば、8冠の保持者の年齢構成比も、10代から40代まで各年代が揃う格好になり、まさに黄金比だといえましょう。

ということで、昨日の挑決の一戦はハラハラしましたが、いい結果に終わりました。

藤井聡太の節目節目に立ち会っていると、長生きをしているといいこともあるものだといつも思うのであります。

 

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勝利の後、インタビューを受ける藤井七段。