総理やその周辺を逮捕させないために官邸は検察を懐柔・操縦する手に出たと、野党はガーガー吠えたてています。
現在の稲田検事総長の後任には林真琴名古屋高検検事長が適任という声がもっぱらなのですが、またお得意の閣議決定で黒川弘務東京高検検事長の定年を延長させて時期検事総長にさせようとしています。
黒川東京高検検事長の方がなにかと政権にとって都合のいい検事総長になるから、そのような異例の措置が取られたと見られています。
予算委員会で、小川淳也はこの一連の動きについて「ソフトなファシズムは民主主義の顔をしてやってくる」と批判しました。
衆院予算委
— 但馬問屋 (@wanpakuten) 2020年2月5日
“黒川検事長の定年延長”
小川議員
「『民主主義の死に方』という本によると、ソフトなファシズムは民主主義の顔をしてやってくるという。中立機関の人事に踏み込み、長年、不文律とされていたものを踏み倒す。日本でいえば法制局、検察、裁判。本来自律的に行われてきた人事権だ」
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小川議員
「『民主主義の死に方』という本によると、ソフトなファシズムは民主主義の顔をしてやってくるという。中立機関の人事に踏み込み、長年、不文律とされていたものを踏み倒す。日本でいえば法制局、検察、裁判。本来自律的に行われてきた人事権だ」
ここで、かつて記事にしたローレンス・ブリットの「ファシズムの初期段階における危険な兆候」を箇条書きにした文言を掲載しておきます。
まるでこの「ファシズムの初期の兆候」をお手本にしたような政治が、ここ数年来、安倍政権によって実践されています。
首相が失脚した後も、これらのあと片付けは大変ですね。
■ファシズムの初期症候(「→」はわが国の現状です)
・強情なナショナリズム→「日本会議」内閣が率先する戦前回帰のきな臭い動き
・団結のための敵国づくり→政治やヘイト集団による嫌「中国・韓国」意識の醸成
・性差別の横行→マイノリティへの社会全体による陰湿な差別やイジメ
・マスメディアのコントロール→政権の懐柔による批判精神の欠如したメディア
・国家の治安に対する執着→警察・公安を利用した盗撮や思想調査
・宗教と政治の癒着→新興宗教との見えざる関係性
・企業の保護→大企業への優遇税制やコスト削減のための規制緩和
・労働者の抑圧→残業にかかる時間の増大と不払い問題や非正規社員の増大
・学門と芸術の軽視→教育芸術関連予算の削減
・犯罪の厳罰化への執着→法務大臣の急ぎ過ぎる死刑執行
・身びいきの横行と腐敗→お友達優遇などによる「三権分立崩し」
・不正な選挙→桜を見る会に後援会員や党員を呼んで公金を使った選挙活動