遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

首相補佐官の京都不倫出張/官邸には屈しない文春砲がまた炸裂

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 厚生労働省には医系技官が約300人在職している。

 医系技官とは医師免許を持つ国家公務員で、病院務めをしないでストレートに厚労省に入ってくる技官と、臨床などのキャリアを積んで入省してくる技官がいる。

 保険適用医療や新薬の認可など、医療の専門知識が必要とされるので、医系技官がそれらの任に当たるのだろう。

 きょうの「週刊文春」に不倫記事を書かれた厚労所の女性の役人は、この医系技官のようだ。

 専門知識のない、和泉洋人首相補佐官とタッグを組んで、あろうことか京都大学iPS細胞研究所(CiRA)の山中伸弥所長に予算削減を迫ったという。

 この大坪という医系技官は、医師の臨床キャリアがある方の技官なのだが、21世紀最大の発見と言ってもいいiPS研究の予算を削減することに心が痛まなかったのだろうか。だとしたら、医師としてのキャリアはなんだったのだろうか。

 そんなことより、京都の夜を文春が言うところの不倫相手と思しき和泉補佐官と満喫したかったのだろう。税金にたかるハエのような役人だ。

 安倍首相の補佐官なら怖いものなし(錯覚だが)なのだろう、政治資金で飲み食いする政治家と同じような役人がいても不思議ではないけど、週刊文春に格好の話題を提供してくれて、頼もしいお二人である。

 でも納税者からは決して「認可」されない二人である。出張明細を提出されたい。

 加計学園獣医学部の開学に前向きではなかった前川喜平文科事務次官に「獣医学部の早期開設を求める中で、総理は自分の口からは言えないから、私が代わりに言う」と迫ったのがこの和泉補佐官。こんなヒラメのような男の恫喝には屈しない前川は、国会でそのことをバラしてしまった。

 同じく官邸には屈しないのが週刊文春で、今回の不倫報道もその一環。閣僚を辞職に追い込んだのも文春砲だし、新聞テレビが腰抜けになってしまったなか、孤軍奮闘してくれていてこれまた頼もしい。

 

bunshun.jp