遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

女子は「見た目」重視でメガネ禁止って、昭和か?

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 職種によりますが、メガネ禁止という規則のある企業があります。とりわけ、女性がメガネ禁止に該当するようです。

 メガネをかけることによる安全性を配慮した理由もあるのですが、大体の禁止理由は「見た目」を重視しているようです。

 眼鏡女子は冷たい感じがしますかね?私は感じませんが、イメージの貧困も甚だしい。

 メガネは必要だからかけているのに、禁止されるのは非効率で無意味なことだと思います。

 

www.businessinsider.jp


 履き物がハイヒールからスニーカーに代わりつつある現代の職場で、見た目のことだけの理由でのメガネ禁止ルールは改善されるべきでしょう。

 

 ところで、昭和の時代には、女性の採用でとんでもない差別が行われていました。

 ある企業の採用基準が国会で取り上げられ(1983年)、その時の委員会議事録もネットで見ることができます。私もよく覚えていますが、当時ニュースや週刊誌ネタとしてこのことは大々的に取り上げられました。

 当時は当該企業のこの一件だけでなく、出自による差別的な採用基準を採用している企業が名指しでニュースになっていました。

 で、国会などで問題になった女子採用に関するある企業の驚くべき採用基準が下のものです。

1.採用不可の女子
(1)ブス、絶対に避けること。
(2)チビ、身長百四十センチ以下は全く不可。
(3)カッペ、田舎っぺ。
(4)メガネ。
(5)バカ。
(6)弁が立つ。新聞部に属していたものはよく観察すべし。
(7)法律に興味をもつ。前職・専攻課目・関心事に注意。
(8)慢性の既往症。再発の怖れだけでなく、疲労し易いので不満を抱き易い。

2.要注意の女子
(1)革新政党支持。その理由を質問し、その答え方の口調に注意。
(2)政治・宗教団体に関係。頭のきりかえのきかないのが多い。
(3)本籍が日本国籍でないもの。特に家が飲食店の場合は不可。
(4)職を二つ以上変っているもの。流れ者であり即戦力になるように思えても長つゞきしない。
(5)四年制大学中退者。
(6)家庭事情の複雑なもの。
(7)父が大学教授。
(8)尊敬する人物が情熱的芸術家の場合。(例)ゴッホ林芙美子石川啄木
(9)尊敬する人物が学校の先生の場合、どういう点を尊敬するか質問すること。

 

 要するにこの基準は、見た目がよくて従順な女子社員を求めているのでしょうが、採用すべき人間の基準がそういうところにあるというのがその企業の扱っている商品から鑑みても、まったく説明がつかないところでありました。

 この採用基準は、性を容姿・出自・思想などにより選別しているのですが、これは男子の採用基準でも似たようなものであることが容易に想像できます

 これは40年前のことだと笑ってはいられないのが、21世紀令和の時代の日本ではないでしょうか。

 表に漏れないだけで、これに類似した採用基準がいまだに息づいているかもしれません。ハイヒールを履け、メガネをかけるな、みたいな就業規則はその一端なのかもしれません。