遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

ローリング20(狂騒の20年代)は来年から始まるのか?

今週の朝ドラ「なつぞら」。「キックジャガータイガーマスク)」で成功した主人公のなつが、仕事と子育ての両立で悩んでいるところです。50年後の現代でも働く女性の悩みは同じで、半世紀も同じことでそれでいいのかい?というメッセージを勝手に受け取る私。


2018年に日本の人口は、実に43万3239人も減少したそうです。
人口 最多43万人減 19年動態調査 東京一極集中進むhttps://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201907/CK2019071102000134.html

この減少数は、東京の町田市(人口43万3000人)が消滅するのと同じ規模です。そして2019年には、兵庫県尼崎市(人口45万1000人)あたりが消滅するのでしょう。
東京23区と市町村を人口順に並べると、町田市が46番目で尼崎市が45番目の都市になりかなり上位に属しています。

中国が買わなくなったアメリカのトウモロコシを買っている場合ではないことが、この人口減少を見れば小学生にでもわかると思います。

私の育った田舎は京阪神の大都市からそんなに遠く離れてはいませんが、少子高齢化が著しく進み限界集落に近い状況になっています。そんな集落にあった私の実家。山の中にぽつんとある一軒家だったら、あと30年はそのままにしていたかもしれませんが、国道沿いにあるので朽ち果てて車の往来に迷惑がかからないようにと、同居している父親が存命中の数年前に取り壊しました。
まだ住むことのできる家屋と廃棄する家財道具やがらくたもあったので、費用はことのほかかさみました(350万円くらい)。ランチ仲間のひとりは、最近空き家になっていた実家を売却したそうで、私と反対にいくらかの収入を生んだようです。

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こういった空き家は日本中に800万戸も存在するそうです。これは、東京一極集中と地方の少子高齢化による人口減少の副産物だといえるのでしょうが、今後大変なトラブルメーカーになるような気がします。家屋にゴミが山積しているゴミ屋敷ではなく、多くの家屋の存在自体がゴミと化するのは、そう先のことではないでしょう。

2020年度予算概算請求額は105兆円で、今年度予算より3兆円ばかり増えているようですが、人口減少でもそういう予算になるのでしょうか。ひょっとしたら、外国人労働者が町田市の人口と同じくらいやって来て、熱心に仕事をしてくれて税金をたくさん納めてくれるのかもしれないですね。

実際、多くの移民労働者を受け入れないと、早晩日本は沈没すると思いますよ。

 

日本は、高齢者向けのおむつの販売数が幼児用おむつの販売数を超えて久しいようですが、いやはや大変な2020年代を迎えることになりそうです。私は2030年には喜寿(77歳)になりますが、「喜」でも「寿」でもない77歳を迎えそうでスリリングな20年代になりそうです。

ローリング20(狂騒の20年代)は、アル・カポネのいた1920年代だったのに、100年後も同じかい?ということであります。

 

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