遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

刑事映画3本~BS2にまもなく登場

イメージ 1

NHKのBS2で10月18日(火)から3夜連続で
選りすぐりの優れた刑事映画3本が放映される。

「ブリット」は、リバイバルを映画館で、
夜の大捜査線」は、TV放映で、
フレンチ・コネクション」は、封切りで、

それぞれ私が遭遇した、素晴らしい3本である。

この組み合わせ、NHKも頑張ってるな、私は認めたい。


10月18日(火) 後8:00~9:55

「ブリット」 (1968)  BULLITT

監督: ピーター・イエーツ
音楽: ラロ・シフリン
出演:
スティーヴ・マックィーン 
ジャクリーン・ビセット 
ロバート・ヴォーン

この映画の採点=☆☆☆☆
双葉十三郎のぼくの採点表より ☆=20点 ★=5点 但し☆☆☆☆★★以上はない)
私の採点=☆☆☆☆★


カーチェイスの元祖というべき迫力あるシーンがつとに有名。

マックィーンは、スタントマンなしでマスタングをドライブする。

この人は、賞には縁遠い俳優だったが、いい作品に多数出演していて、
一番多く作品を観ている、私のお気に入りの俳優である。

ロバート・ヴォーンが悪役で、びっくり。
ジャクリーン・ビセットが世に出た作品でもある。

双葉十三郎の採点は、意外なほど高い星を付けている。
私は、マックィーンに★ひとつ追加。

ピーター・イエーツ監督の代表作でもある。



10月19日(水) 後8:00~9:51

夜の大捜査線」 (1967) IN THE HEAT OF THE NIGHT

アカデミー作品・主演男優(R・スタイガー)・脚色・音響・編集賞を受賞した。
監督:ノーマン・ジュイソン
音楽:クインシー・ジョーンズ
主題歌:レイ・チャールズ
出演:
シドニー・ポワチエ
ロッド・スタイガー
ウォーレン・オーツ

この映画の採点=☆☆☆★★★
私の採点=☆☆☆☆


「ジャッカル」(ブルース・ウィリス主演)のシドニー・ポワチエは枯れた役どころであったが、
この映画は「野のユリ」(1963年)で、黒人で始めてオスカーの主演賞をとり、
油の乗り切った頃である。

ロッド・スタイガーは南部の警官の典型を演じて、これでオスカーの主演賞を獲得。
憎たらしいほどの名演である。

シンシナティ・キッド(1965) 、ジーザス・クライスト・スーパースター (1973)
ノーマン・ジュイソン監督の代表作。

この映画の、原題 IN THE HEAT OF THE NIGHT の空気を感じ取っていただきたい、



10月20日(木) 後8:00~9:45

フレンチ・コネクション」 (1971)

アカデミー作品・監督・脚色・編集賞
監督: ウィリアム・フリードキン 
音楽: ドン・エリス 
出演:
ジーン・ハックマン 
ロイ・シャイダー 

この映画の採点=☆☆☆★★★
私の採点=☆☆☆☆


この映画のカーチェイスは、「ブリット」のそれを何とか凌駕しようとしたようだ。

この映画まで、ハックマンもロイ・シャイダーも私は知らなかったので、
かなり、低予算の映画だったのかもしれない。

低予算と面白さとは、何の因果関係もない。
「ロッキー」だって、そうだったし。

ハックマンは、フリードキンに煽られてプッツンしたおかげで、オスカーの主演賞。

フリードキンも、作品・監督の両方を獲ってしまった、名作。
いまだに彼の代表作である。これを超えられないとも言い得るけど。