遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

第三の男/キャロル・リード

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第三の男 (1949年製作)

監督: キャロル・リード 
原作: グレアム・グリーン
脚本: グレアム・グリーン
撮影: ロバート・クラスカー 
音楽: アントン・カラス 
 
出演:
ジョセフ・コットン 
オーソン・ウェルズ 
アリダ・ヴァリ 
トレヴァー・ハワード


この映画の画像をネットで探していたら、なんと500円のこの映画のDVDを発見。

ただし、上の画像は500円のそれのジャケットではない。


実は、小売店の店頭のワゴンでも見つけていたのだが、どうも胡散臭くて買うのを控えた。

しかし、ネット店で再会して、迷わずショッピングカートに入れた。

ついでに、「荒野の決闘」と「アラバマ物語」もカートに放り込んだ。

3作合わせて1500円(税込み)。

価格破壊・デフレは有難い、ジャケットはダサいし、ちゃんと映るのか不安だけど、

私の大好きな名作3つをゲット!


映画の超有名なラストシーンの数々。

椿三十郎」「俺たちに明日はない」「旅情」「荒野の決闘」「明日に向かって撃て

「シェーン」「卒業」「イージーライダー」などなど。

凄いラスト、涙のラスト、怒りのラスト、やるせないラスト、カッコいいラスト、などなど。


そして極め付けが、この「第三の男」のラストシーン。

ネタはばらさない主義ので、どんなラストシーンかは言わない。



ウィーンは決してモノトーンな街ではない。むしろ、宝石のようなキラキラした街である。

しかし、キャロル・リードは、モノクロームで、この街の光と影を見事に捕らえた。


オーソン・ウェルズの長い影と、雨に白く輝く夜の石畳のコントラストが見事。


そして、アントン・カラスを一躍有名にした、

チターが奏でるテーマ曲が、プラーターの観覧車が回るウィーンの空に響き渡る。

この映画の空気が、好きである。


私はグレアム・グリーンの原作は読んでいない。


この映画を観たら、もう原作を読まなくてもいい。



キネマ旬報「オールタイムベスト・ベスト100」外国映画編(1999年版)
第1位

この映画の採点=☆☆☆☆★
双葉十三郎のぼくの採点表より ☆=20点 ★=5点 但し☆☆☆☆★★以上はない)

私の採点=☆☆☆☆★★